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22→subaru ページ22

渋谷「お前な、…」


そんな嬉しいこと言うなや。


ほんまに…期待させへんといて?





「ん?」


渋谷「しょーもなっ。」


「は?突然何よ⁉︎」



渋谷「ヒナにも教えてもろてたんやろ?」


素直に言えない。


真逆のことを聞いてしまう。


ヒナとの事なんて聞きたくもないのに…




彼女はびっくりして
そんでも嬉しいそうに微笑んだ。




「まぁ…危ないのでw」




渋谷「ふーん、よかったやんか。」





こんな事言えるんやな俺…


好きな子が嬉しそうやったら俺も嬉しくなる。

けどな…




だんだん想いが募り高なって…



今はつらなってん。


あんなに嬉しいことやったのに、


普通にAの幸せ…思ってやれん。



いつも、胸の奥がチクチクすんや。





「でも、なんで知ってるの?」



渋谷「あー…ほれ、あれ見てみ。」



俺が指差したのは、


二階の教室。


おー。ヒナ真面目に勉強してんなぁ。

ヨコ…寝とるやん。



「あっ、見えてたんだ?」


渋谷「そやでー。仲よさげやったやんな。」



「見んなよ。ばか。//」


屋上からはどこの教室も見える。


俺はいつもここから遠いとこからAを見つめてた。



何もできへんくて、
ただ友達の彼女に惚れたって知って。


諦めようって思ったけれど



やっぱり無理で。


俺は…
照れてるAの頭を複雑な感情でもみくちゃに撫でた。



「ちょっ。。渋谷君!」




渋谷「…ん、」




ただ微笑むしかできなかった。

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作者名:りりん∞ | 作成日時:2015年3月20日 18時

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