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なんでこんなに泣きたくなるの?
渋谷君のことはわかってるつもりだったのに。
?「あ、おった」
?「サボりに行ってこんなところまで逃げてどないしたん?」
「ヨコ。なんでいんの?」
横山「すばるから連絡♪誰かさんが泣きそうやから捕まえといてやって」
…泣くとか絶対ない。
横山「すばると喧嘩したん?」
「一方的に言って逃げてきた。」
横山「早よ戻れや、俺がわざわざ授業抜け出してきたんやで。」
確かにヨコがサボりってね、信五が許すはずない
横山「ヒナから逃げて探し回ったわ。」
ヨコ。
横山「え?泣く⁈泣いちゃう?」
「泣かない!絶対…」
横山「強なったなぁ…」
ヨコがあたしを撫でてきた時
彼の声が聞こえた。
渋谷「A‼︎」
横山「丁度良かった。んじゃ俺戻るわ。」
ヨコがヒラヒラ手を振って教室とは逆方向に行った。
結局サボるんだ?
その同時に渋谷君が駆け寄ってくる。
渋谷「泣いt「なんかない。泣いてなんかないから。」
渋谷「?」
「渋谷君の迷惑になるんでしょ?そんなことぐらいで泣かないよ。」
渋谷「ほんまに勘違いしとるやん。」
「考えたくもない。渋谷君はおかしいよ。なんでこんなあたしに構うの?」
迷惑だって言っときながら。
優しく声かけたの?
なんで悲しそうに笑ってるの?
渋谷「ぶっちゃけ…迷惑。その理由だって言いたい。」
わかったから。
もういいから。
あたしから離れていいから。
渋谷「けどな今は言われへん。」
理由なんて
別に知らなくていい。
渋谷「やって…お前が泣く時は必ずヒナ絡み」
それと何が関係すんの?
ちらっと渋谷君と目を合わせた。
まっすぐ見つめられてドキンとなる。
渋谷君は優しいけど、
その優しさの裏に何の感情があるのかわからない。
渋谷「ヒナが好き?」
なんでそんなこと聞くんだろう…
けれど何も知らないあたしは勝手に口が動いてる。
「好き。信五の事は諦めきれない。」
渋谷君は
今までに見たことないくらいの笑顔で
渋谷「そんやったらそれでええ。いつでも俺が…」
その声はとても震えていて、
渋谷「っ…。何度でもお前の涙を拭ってやる。」
ぽんって優しく撫でてくれた。
「別にいい。」
意地はって可愛くない事言ってしまう。
少しだけ渋谷君にドキドキしていた。
この時のあたしはわかってなかった
渋谷君の気持ちも。
自分の気持ちも…
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作者名:りりん∞ | 作成日時:2015年3月20日 18時