43. ◎ ページ43
ｾﾅ｢見て！｣
呼び出しくらって早速腕を掴まれて引っ張られた先はカフェ
聖南が指さすその先は厨房の方でよく似合うバイト服のイケメンさん
大倉｢ふぅーん?｣
聖南｢カッコイイでしょ？大学内で落し物拾ってもらったら私が一目惚れしちゃった｣
一目惚れとかほんま珍しい
満足そうに微笑んで そのイケメンさん見つめてるから相当惚れてんのやな
大倉｢なぁ、今日呼び出したんコレ？｣
聖南｢そうだけど？ちゃんと好きになった人、見せてあげたかったから｣
…ンなの今の俺にはどうでもええんやわ、
大倉｢帰ろっと｣
俺は今こんなことしとる場合ちゃうわ
カバンを肩にかけ、カフェを出て
ちらっと聖南を見てみると
案の定、
ｾﾅ｢ちょっと！全然見てないでしょ？｣
怒ってはるわ
なんやねん、いつからこんな面倒臭い女になってもうたんよ？
ｾﾅ｢もうちょっと付き合ってよっ！たまにこうやってあのカフェに行くくらいしか顔覚えてもらえないんだから！｣
俺の腕を掴み、そんなことを言うてくる
こんな風に人って変わるんやな…て
必死な聖南見てから思た
昔の聖南はもっと自信に満ちていい女やったけど どこかプライドの高さ？
なんか鼻につく性格やったんのは男の俺でも分かる
いい加減な恋愛しかしてなかったこいつにとっては今幸せなんやろな…
俺に向けた仕打ち忘れたつもりやろなこいつ
じっと聖南を見つめてると、
彼女はキョトンとした目を向け、
もしかして 怒ってる？ とか聞いてくる
大倉｢聖南､ お前もお顔がええな笑｣
今更の抵抗をしたったで
ｾﾅ｢はぁ？｣
ふんって歩きだそうとした時、
視界の隅に過ぎった見慣れた制服
楽しそうに話しながら歩いてくアイツと横山くん
気づいたら、聖南を置いたまんま走り出した
大倉｢っ！｣
追いかけて、捕まえて引き寄せた
振り向いたこいつが俺を見て大きく目を見開いた
焦ってない感じを出すのに
息を落ち着いて整える
言葉に出来ん
あやふや過ぎる想いがもじゃもじゃしてきて
知らず知らずのうちに手に力がこもる
｢痛いって…｣
その時、
ｾﾅ｢忠義?! 急にどうしたの？｣
後を追ってきたらしい聖南が駆け寄ってきた
瞬間バシッとものすごい勢いでふりほどかれる
｢行こ、横山｣
冷たい目を一瞬向けられた
そのまま強引に横山くんの腕を掴んで歩き出すアイツ
大倉｢は？｣
その場に立ち尽くした
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りりん(プロフ) - りなさん» コメント有難うございます！思いつきではじめた作品ですが、完結させますので是非宜しくお願いします。 (2018年10月21日 20時) (
レス) id: bd771ac0b2 (このIDを非表示/違反報告)
りな - 面白くなりそうな感じですね！ (2018年10月21日 16時) (レス) id: 55ee7b1789 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りりん
| 作成日時：2018年10月20日 21時
