いわゆる幼馴染ってやつ《黄》 (ページ42)

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錦戸｢やっぱ無理や｣

｢は？てか帰るね、お邪魔しまっ…｢待て(錦戸)｣

力強く肩掴まれて引き戻される

錦戸｢見たやろ？すばるくん｣

うん、見たけど知ってた
女癖の話とか澪に聞いてた

錦戸｢すばるくんはやっぱあかん｣

ねぇまだ言う？
さっき言ったじゃん付き合う気は無いって

思わずため息つくよ

錦戸｢お前がすばるくんにあんなふうにキスしたりイチャイチャすんの｣

ねぇ何言ってんの？
まさか軽く変態な事言うつもりないよね？

錦戸｢耐えんの無理｣

｢あっそ、誰とも付き合う気ないから｣

錦戸｢好きな人いるって言うたやんかぁ!! なんならすばるくんに狙われる前にくっつけよそいつと！｣

出来たらそーしてんだよ

錦戸｢あ、あかん。また色々首突っ込んでまうとこやった｣

いや十分突っ込んでる

錦戸｢…なぁこっち来てみ?｣

なんでまた…

ちょいちょいって手招きされて
また隣に座り直す

そしたら後ろから抱きしめられた

錦戸｢ん、大倉が言うてんのこーゆー事か…｣

って呟いてるし

ねぇまって、どーゆー状況？
帰ろうとしたんだよね？あたし

｢ねぇ… あんた欲情してんの？｣

さっきの先輩の見て？
アホみたい

普通に男子高生なとこ初めて知った

錦戸｢しとる｣

｢はぁっ?! //｣

なんでこーゆーいらん時に素直に返すの?!

錦戸｢そんで嫉妬｣

｢なんで？｣

どうせまた幼馴染だからとかそーゆんのーで

錦戸｢すばるくんと付き合うってなったらあかん｣

｢うるさいもう｣

あんたの口からすばるくんは聞き飽きた

錦戸｢俺が知りたい｣

｢は？｣

ぶち壊すな雰囲気ってぼそっと呟いたのも聞こえた

錦戸｢こっち｣

冷房入ってるはずなのにきつく抱きしめるからじんわりあったかいあたしの体

亮ちゃんがあたしを自分の方を体事向けさせる

錦戸｢ん、そ、笑｣

本当に分からないこのお子ちゃま
機嫌よく笑って

そっと頬を撫でられた

｢ま、……待ってよ…変だよ！｣

錦戸｢変ちゃうって｣

ねぇまさか酒でも飲んだ?!?!?!
そのりんごジュースあんたのにだけ酒入ってたんじゃないの?!

錦戸｢ごめん Aのいろんな顔知っとる｣

｢ん？｣

錦戸｢なんなら、全部知りたい｣

｢?｣

ごめんね、そーゆー回りくどいの鈍いから伝わらない

澪なら分かるけどね

錦戸｢好きなんやで？｣

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