いわゆる幼馴染ってやつ《黄》 (ページ16)

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ぽかんとしてたら

渋谷｢あ、俺は渋谷すばる｣

聞いたことあるような無いような…

渋谷｢今度お詫びになんか奢ったるわ｣

え？！
急に待って、なにこの人！

ペースが早くてついてけない展開

｢あたしは…｢おい！A!!｣

え？

びっくりした

すごい顔で亮ちゃんが走ってくる

｢え？何｣

渋谷｢あ、亮ー｣

え？知り合いだった?!

肩で息してるのを
哀れに見つめてたらガシッと腕を掴まれた

錦戸｢なにしてんねんこんな所で｣

｢は？｣

なんなのあんた
今日1日キレてると思えば

あたしが保健室いるだけで気に食わない？

渋谷｢あ、亮この子怪我してるから雑にしたらあかん｣

わざわざ止めに入ってくれた!!

パイセン流石っす!!

錦戸｢せやけどっ！絶対こいつすばる君にいらん事しませんでしたｯ?! ｣

ぅっ…!!

亮ちゃん…

渋谷｢してへん、むしろ俺がした｣

ふふって笑った先輩

わ、初めて見た

うわぁ……… 笑うとこんな可愛いんだぁ

思わず見惚れる

渋谷｢な？｣

いたずらっ子のような顔して笑みを向けてくれた

あたしなんかにこんな綺麗な笑みをｯ

錦戸｢ちょっ……!! すばる君冗談言わんといてや｣

｢はぁ?! 亮ちゃんほんと失礼なんだけど！さっきから｣

なんなん？さっきから馴れ馴れしく
君付けで呼んじゃってさぁ！

あたし知らないよ！
亮ちゃんがこんなかっこいい人と知り合いだったなんて！！！

錦戸｢Aは黙っとけ！｣

えぇっ?! なんでそーなるの?!
そもそも部外者はあんたなんだよ！

渋谷｢あ、もしかして、亮の彼女？｣

錦戸｢え｣

｢違います！ありえないｯ!!!｣

渋谷｢ふーん｣

錦戸｢ｯ A 行くで澪が探してたわ｣

あ、そうーだった!

錦戸｢じゃ急いでるんで｣

｢あ、ありがとうござ…｣

ちょっお前こら！
最後まで挨拶くらいさせてよ！

亮ちゃんに思いっきり引っ張られながら
渋谷先輩にペコペコ頭下げた

.

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教室にまでグイグイ引っ張られ

澪｢あーいた！どこにいたのよ!!｣

澪の席の前にぶん投げられた
おかげで机に覆いかさぶるはめに

澪｢うわぁ… 投げるか？普通｣

｢っとおｯ!! 扱い方クソすぎ！｣

錦戸｢なんもされてないな？｣

｢怪我したあたしを保健室に連れていってくれただけよ！｣

錦戸｢すばる君だけはあかんから｣