いわゆる幼馴染ってやつ《黄》 (ページ15)

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．

後悔してたら
不意に頭を触られた

｢え?! ｣

渋谷｢頭大丈夫なん？｣

｢え、…や、え？｣

何故かそんなふうに優しくされるのも初めてだからびっくりした

渋谷｢あかんコブできるわ、冷やさな｣

真上から声がして
気づいたら

渋谷｢掃除は後で、ほら行くで｣

ってあたしの箒をそばにいた生徒に渡し
腕を掴まれて引っ張られた

え？

そしてちっちゃい先輩に保健室連れてこられた

… ぁあっもう掃除の人困ってるじゃん

なんで来たんの？的な目

んーそれを何かもう慣れたようにガサガサなんかしてるよあの先輩…

その時、掃除終了のチャイムがなった

あ

やば … 澪のこと忘れてた

｢あのぉー… もう頭の痛みひいたみたいなんで戻っても…？｣

渋谷｢あかんほっとくと膨れるで｣

う、嘘だってバレてる
確かに触ると痛い

冷やせばいいだけなのに
何探してるんだろ

ガラッ_

先生｢あ、また渋谷君何してんの？｣

あ、先生

渋谷｢あ、ちょうどよかった冷やすもんどこ？｣

先生｢ここだよなんでそんなとこ探す必要あるの？｣

先生に馬鹿にされる

ごめんなさいあたしもちょっと思ってた笑

渋谷｢知らへんから当たり前やないか｣

先輩はそう言いながら
先生から受け取ったタオルに包まれた保冷剤を

あたしの頭に軽く当てた

渋谷｢こんなもんでよけりぁずっと当てとけ｣

｢あ、ありがとうございます｣

遠慮がちにお礼言ったら

近距離でじっと見つめられた

え、何？

渋谷｢ん、笑｣

って謎の笑いして不思議

先生｢口説くのは別のとこでしてよ、渋谷君｣

なんて言う冗談を先生が言うからまたえ？ってなった

渋谷｢あーほんならそーするわ笑｣

ってますます意味深なこと言われて

絶対面白がってるなこの人

保健室を出て
先輩が振り向く

｢あ、あの… えっとご親切にありがとうございます｣

渋谷｢別に俺のせいやから｣

口の利き方悪いって怒られると思ってたけど良かった

見た目怖そうだけどいい人そう

渋谷｢女の子は傷つけたらあかんて教えられたから｣

へぇこんな人いるんだね
教えられたこと律儀に守ってそうな…

｢すみません、とても優しい人で良かったです｣

笑って言ったら

ちょっと先輩は戸惑って

渋谷｢…ｯ自分名前は？｣