いわゆる幼馴染ってやつ《黄》 (ページ13)

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13. ◎ ページ13

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※錦戸sideは◎です

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大倉｢なんで言わへんの？｣

錦戸｢今のままで十分幸せやから｣

大倉｢ええっ!! 無理やって!

デートしたいとか、キスしたいとか

抱きしめたいとか亮ちゃんにはないん?!｣

大倉は素直や
俺とちゃうねんな

錦戸｢ない｣

大倉｢んな…あほや…｣

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志宮の転入のことは前日理事長の娘って言うやつに聞いた

女『志宮奈々って子覚えてる？』

ほんまは告白されるために呼ばれたわけじゃなかった

女『転入してくるから』

錦戸『は？なんで…?』

女『たまたまだと思うけど、錦戸君のこと聞いてたから多分そう』

それだけ言って去っていった

志宮？

覚えてた

てっきり忘れたと思ったけど名前聞いたらすぐ浮かんだ

次の日ファミレスに呼び出されて
珍しいと思えば隣に志宮がいた

あいつな… 何ともないって顔して
じゃあねって言うたで？

志宮『亮くん私まだ…』

錦戸『志宮、もうやめろや言うたで？俺』

昔からっていうか
俺が告白断ってから Aにちょこちょこ嫌がらせしてたんやろ?!

知ってんねんで?!

もちろん幼い俺は信じてなかった

好きな子が、大事な幼馴染を傷つけてるなんて

見て見ぬふりしとった

錦戸『泣かしたくないねんもう』

影で泣いてたあいつを見つけてから

錦戸『これ以上 Aになんかしたらただじゃすまんで?』

Aの分と俺の飲み物代テーブルに置いて

立ち上がりその場を離れようとした時

奈々『どうして… 好きでもないあの子のそばがいいの？』

好きでもないあの子か…

錦戸『今は好きな子やから』

奈々『 ?! 』

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大倉｢怖がってんのあかんで～笑｣

錦戸｢はぁっ?!｣

大倉｢幼馴染に逃げたらあかん｣

錦戸｢逃げてへん別に｣

大倉｢やーもうー亮ちゃん女々しいわぁ｣

ダラダラグチグチ言う大倉を睨んでやった