いわゆる幼馴染ってやつ《黄》 (ページ2)

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02. ページ2

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ガラッ

急に一限授業中ドアの開く音がした

大倉｢ふはぁっ… あ、すんません、笑｣

欠伸しながら
遅刻常習犯の大倉が登校してきた

先生｢大倉、お前まーたｯ… ｣

大倉｢寝坊でーーす｣

そんな先生の怒りさえもサラッと交わしのんびりしたまま席につく

そしてまた寝る

や、寝るんかい！

そんないつもの大倉に先生も怒る気無くし授業再開

結局さっきのHR前大倉は登校しなかったから亮ちゃん1人でトイレから戻ってきた

ちょっぴり寂しそうにね

澪『ねぇ今日の錦戸イケ度増してるよ？』

『え？どこが？』

澪が亮ちゃん褒めるのはよっぽどかっこいい時しかないから変な感じ

でも見てみるといつもの亮ちゃん

澪『あ、あれかな？あの爆発的な寝癖のインパクトありすぎて、ギャップってやつかね？』

『あたし毎日見てきてるからさほど感じない』

澪『ほんっと冷めてんなあんたら』

なんて会話を思い出して
今日もあたしの心は平和だ

動揺とか嫉妬とか焦りとか
もうとっくの前に無くなったみたいに

釈迦だね

まるで釈迦だわ

心だけは穏やかになりすぎたみたい

あたしもなぁ

あの大倉みたいに
身も心ものーーんびりなって自由でいたいなぁ

なのにねぇ

あのガキが生まれた時から隣にいるからさ
世話しなきゃであんな自由でいられないのよね

不意に亮ちゃんの方見てみると
バチッと目が合った

なんだよお前って真顔で見つめる

なんで見てんの…きしょ…

なんか背中ゾワゾワするなと思った

｢きしょ｣

小さく小声に出したのに

亮ちゃんは口パクで

｢なんやお前こら｣だって

ため息ついて黒板に再び目を向ける

やれやれ…
いつの間にか口も悪くなっちゃって

昔はもっともっと可愛くて女の子みたいだったのに