44話 ページ47
やけにゆっくりに見えたその動きに
降谷と諸伏は息を飲んで兎人間を見ていた。
「___か…!?」
「い__そんな___い、向こ__だ!!」
近くで複数の何者かの声が聞こえ
降谷も諸伏も視線をそちらに向けるが、その前に目の前の兎人間が小さく息を飲んで
勢いよく降谷と諸伏の腕を引っ張り
近くのもの陰に隠れた。
急な事だったので、降谷も諸伏も対処ができず、ほぼ倒れ込むように物陰に隠れた
急いで距離を取ろうとしたが、肩を少し強い力で抑えられ
半ば何も出来ずただ単に敵である兎人間に引っ付くような体制になっていた。
降「(何なんだ…!!)」
諸伏を見るも降谷と同じようなことを考えているらしく、顔はまだしかめっ面だった
なんとか視線だけでもさっきまでいた場所に向けると
何やら真っ暗な服を着た男達がぞろぞろと現れ、二人を抑える力が少し強くなった。
降「(黒ず…くめ…?)」
頭の整理がつかず、ただ目の前の光景に目を見開いていると、その場から男達の気配が無くなり、すぐにスっと二人を抑えていた力が軽くなった。
『…とんだ再会だな』
いつの間に兎人間が立ち上がっていたのだろうか
頭上から、懐かしい、なおかつずっと探していた声が降ってきて
条件反射というものか、勢いよく兎人間の顎に拳を振り上げた。
相手もわかっていたのか、すぐに後ろに避け
降谷が次の攻撃を仕掛けてきた拳を簡単に受け止めた。
降谷の拳を受け止めたその手のひらは昔と変わらず逞しかった。
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アル(プロフ) - すごく面白いです!!!でも、社長....?長官とかの方がいいような気もします...こだわりがあるなら野暮なことを言ってしまい申し訳ありません。 (2022年5月31日 10時) (レス) @page33 id: e8ce38b0a5 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 12話、15話、30話に所々間違っている単語や文章があるので読み返した方が良いかと思います。 (2022年5月12日 8時) (レス) id: 74926b0004 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆ(プロフ) - どうしてもヒロの名前が違うのが気になっちゃいます!何か意図があるのでしょうか? (2022年4月23日 23時) (レス) @page30 id: b8d24eb3bf (このIDを非表示/違反報告)
ちか - 少し気になったんですけど、スコッチの名前は諸伏景光じゃないんですか? (2022年4月17日 0時) (レス) @page15 id: b70e31d3fd (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の助(プロフ) - 瑠那さん» すみません!! こちらの間違いで、違う名前になっておりました...!! すぐに直します!! ご指摘ありがとうございました! (2018年6月18日 12時) (レス) id: b73546fad6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱鷺の助 x他1人 | 作成日時:2017年12月2日 9時