PIERROT ２ (ページ17)

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#酔っ払いページ17

敬浩side

臣「敬浩さーん。俺ねー、ほんとねー、Aのこと好きだったんすよー」

さっきから登坂っちの様子がおかしい。

いつもの登坂っちの酔っ払う本数にはまだまだ程遠いのに赤い顔して目をトロンとさせてる。

臣「行ってほしくねえよ…A…行かないで…」

こいつ…泣いてる…

臣「俺……っ」

そっと登坂っちの肩に手を置いた。

ここは先輩として登坂っちに引導を渡さないと。

敬「登坂っちはさ、俺のせい俺のせいって自分ばっか責めてるけどそれは違うんじゃねえの？」

臣「…えっ？」

敬「たしかに登坂っちの女遊びはほんと最低なことだと思うよ？でもAちゃん、最後になんて言った？」

『おみくんと付き合えてほんとに良かった』

敬「そんな言葉な、ほんとに女遊びの浮気ばっかしてる最低な男に向かってふつー言えねえよ」

敬「お前がAちゃんに与えたものもあったから、Aちゃんは良かったって言ったんじゃねぇの？自分は何もできなかったって後悔すんのもいいけど、別れた女にそう言ってもらえる男なんてそういないよ？」

臣「敬浩さん…」

敬「まあ結果的には別れちゃったけど、登坂っちがAちゃんに与えたものはちゃんとあるんだから。それは自信持っていいんじゃない？」