声優ですね (ページ10)

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私は柴咲さんと、アクセルワンの地下の部屋でヘアセットと着替えをしていた。

柴咲「髪なんだけど、お兄さんはアッシュのショートカットでね。
ほら！ウィッグだとこんな感じだよ」

『....柴咲さん、せっかく用意してもらったのに申し訳ないんですが。
私の髪、兄と同じようにして下さい』

柴咲「え！？...いいの？こんなにきれいな黒髪なのに。
仮にもあなた女の子で...」

『中途半端にして兄に迷惑かけられませんし...ウィッグが取れてしまう可能性も...
髪なんて、また伸ばせばいいんですから(^^)」

柴咲「.....わかった。私の技術を尽くして完璧な犀川楓太に仕上げてあげるからね」

『はい、お願いします』

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そして...
柴咲「出来たっ！完璧(*^_^*)
いやぁ、我ながらよくできたわ～
ほら、鏡の前立ってごらん」

『...お、兄ちゃん』

あまりに似ていたから、自分の姿を見て思わず出た一言だった。

柴咲「片岡～終わったよ～」

柴咲さんに呼ばれ、部屋の外で待機していた片岡さんが
中に入ってきた。

片岡「..........すごいな。
楓太にしか見えないよ！」

それからは片岡さんに色々なレクチャーを受けて
あっという間にお披露目の時間になってしまった。

お披露目会といっても記者会見とかそういう場ではなく
アクセルワン所属の男性声優の先輩方と親睦を深めようという会だそう...

片岡「油断しちゃダメだよ？
お酒の席では何が起こるか...」

『お、お酒？私お酒飲むんですか？？』

片岡「え？まさか飲んだことない？？！」

『孤児院を出て、そのまま修道院へ入ったので...そんな習慣が無くて;』

片岡「そっか～仕方ないな、今日は極力お酒を避けるように
僕も手を回すようにするから！気をつけてね」

『は、はい。わかりました』

柴咲「何かされそうになったら、私がぶっとばすから♡」

片岡「........。」

『よ、よろしくお願いします(・_・;)』

やっぱり柴咲さん、すごい....

そして、第一関門
お披露目会改め、親睦会へと向かった。