ミリオンダラー・ガール５ ページ6
防犯カメラを見ると、お店の人が言っていた通りキャリーケースにはお金が沢山入っていた。
志「見たところざっと一億はあるな。」
伊「一億の女。
こいつ何もんだ。」
志摩さんは、軽く眉を上げ、伊吹さんも私も不敵な笑みを浮かべた。
志摩さんは他に情報がないか、薬局の店員に話を聞いているが…
伊「…。」
伊吹さんは、じっと黙って映像を見ている。
『伊吹、どうした。』
いつもと違い静かにしている伊吹さんに違和感を覚え、話しかけた。
伊「Aちゃん、これ。」
『こっち見てる。』
伊吹さんの指さす先のものを見ると、防犯カメラの方をじっと見つめる被害者の青池透子の姿があった。
伊「ビンビンこない？」
ニヤリと笑って指差す。
カメラに気付いてこちらを睨む女性。
『何か言いたげ。』
伊「でっしょぉー？
”これで終わってたまるか！”…って感じでしょ？
いいねぇ！いいねぇ！うけてた…いってぇ！」
志「何喋ってたか知らんが、この血痕がついたお金と下にある血痕、証拠として提出する。
こんな事件が起きてるのに「いいねぇ！」とはなんだ！
このバカっ！」
伊「だからって叩くことないじゃん！」
『ご協力ありがとうございました！』
私は、口論する２人を横目に、お店の人にお礼を言った。
『行くよ。』
この出血量だと、そう長くは持たない。
死ぬ前に助けないと
せめて、心の声を聴かないと。
そう思えば思うほど、私らしくなく気持ちが焦っていた。
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まい - こんばんは！今日この小説を見つけて一気に読んでしまいました！続きとても気になります！！更新停止となってますが主さんはお忙しいのでしょうか？ずっと待ってるので是非続きを読ませていただけると嬉しいです！ (2021年8月11日 18時) (
レス) id: 053dd774f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：九十九 | 作成日時：2020年9月18日 13時
