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切なる願い18 ページ19

『加々見さんごめんね。

貴方の周りには、貴方を愛してくれる人が沢山居ます。

貴方のご友人も。

田辺さん夫婦も、貴方の無実を最後まで信じてた。

貴方は、人の優しさも、暖かさも知れた。

もう父親との思い出なんて忘れてもいいんですよ?

今回、人を殺めた分、その人達を裏切った分、罪を償って、これから恩返ししなさい。』

志摩さんは、伊吹さんに手錠を引き渡した。

そして、伊吹さんが泣いている加々見に手錠をかけた。

そこに到着した警察に加々見を引き渡すと、田辺さんご夫妻が到着した。

妻「加々見くんっ!!」

夫「ごめんね、最後まで付き合うって約束したのに、ごめんね

いつかまた三人でドライブしよう。

今度こそうどん食おう。」

妻「いつか、またね。」

夫がいう”ごめんね”は、彼の心に迚も響いた。

加々見さんはご夫妻に深く頭を下げ、パトカーに乗った。

田辺さん夫婦も車に乗り込もうとする。

『あの。』

夫「はい?」

『ありがとう。』

妻「え?」

『田辺さんご夫妻に出会えて、加々見さんきっと救われました。』

夫「そんな。私たちは何も。

むしろ警察に迷惑をかけてしまって。」

『貴方方は、加々見を信じ、愛してくれました。

ありがとうございます。

だから、調書の際には何も隠さずお話してほしいんです。

あなた方にも罪を重ねて欲しくない。

どうか、どうかお願いします。』

すると2人は深く頷いて車に乗り、パトカーについていった。

2人の元に戻ると、明らかに怒っている2人が。

志「馬鹿か、お前は。

何故一人で追いかけた。」

志摩さんが明らかに怒っている低音の声で言った。

しかし、その表情はは怒っているというよりかは何処か悲しんでいるようだった。

伊「Aちゃんさぁ。流石にやりすぎだよー?」

伊吹さんも心配してくれていたのか、少し涙目になっていた。

志「携帯まで置いてって、何かあったらどーすんだよ!」

志摩さんの手には、私の携帯が握られていた。

あっ、さっき無線の横において置いてすっかり仕舞うのを忘れていた。

『すみません。』

私は、そう言ってフードを被った。

伊「五十嵐ちゃんがこんなにもお馬鹿さんだとは思ってなかったよ。』

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もち(プロフ) - 初コメ失礼します!「切なる願い18」の一番最後のところが「五十嵐」になってますよ・・・多分「陣馬」だと思います!初コメでの指摘、すいません。陣馬さんの娘っていう設定が良いですね!まだ途中までしか読んでないですが作品が面白くていい作品だなって思います! (12月25日 19時) (レス) @page19 id: 6d322150f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:九十九 | 作成日時:2020年9月8日 8時

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