朝5 ページ6
『別に私の代りなんていくらでもいますよ。』
志「は?」
伊「五十嵐ちゃん?」
あそこで私が撃たれていても2人なら今までもこれからもやっていける。
3人組なんてイレギュラーだ。
私は、もう2度と誰かを守っていいはずがないのに、今回守ろうとしてしまった。
そんな私はもういらない。
あのまま命を落として、地獄に落ちれば良かったんだ。
誰も信じず、誰も危険に晒さない、それでいいい。
守ることに長けている人なんて他にも沢山いるんだから。
私じゃなくていい。
伊吹「ねえ、俺が悪かった。
怒って怒鳴ってごめん!
ずっと無視してごめん!
だから、お願い五十嵐ちゃん。
戻ってきてよ、代わりがいるなんて言うなよ。
俺たちには、五十嵐ちゃんが必要なんだよ。」
今にも泣きそうな顔でこちらを見て謝る伊吹さん。
伊吹「…青池に心臓マッサージしてる時、五十嵐ちゃんもあそこで撃たれて冷たくなって動かなくなって、もう目を覚まさなかったらって想像したら怖かった。
だけどさ、五十嵐ちゃんへの怒りとなんで俺が一番に出ていかなかったのかって言う自分への怒りとで訳わかんなくて」
志「で、とりあえず無視したと。」
伊「はい。」
志「ガキか。」
伊「うっせぇ。」
志摩さんと、伊吹さんは真剣な顔つきになった。
志「なんであんなことした。」
『そんなに深い意味はありませんよ。』
伊「相手の本性を知るには、生死がかかった瞬間を見るといい。」
『ん?』
伊「五十嵐ちゃんの本性が死にたいやつだったとはなぁ。」
『何でもないですよ。
死のうとなんてしてませんから。
はったりかましただけです。
深く考えようとしないで下さい。』
貴方方を守るために取った行動だったなんて、口がさけても言えない。
言っちゃいけない。
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イマツギ(プロフ) - 早く続きが見たいですね!更新頑張ってください!応援しています。 (2020年9月12日 21時) (レス) id: e522761e6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:九十九 | 作成日時:2020年9月5日 0時