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3人で向かったのはある法律事務所である。
「青池さん、もう二度と暴力団とは関わりたくないって言ってましたよ?
簿記の資格があっても前科があると職も見つからないってぼやいてはいましたけど。」
志「それでまた裏の世界に?」
「いいえ!一般企業の就職が決まったって喜んでましたんですけど…」
伊「その就職先は…?」
「ちょっと待っててくださいね、書類持ってきますから。」
そう言って持ってきて貰った書類に書いてある住所、青池さんの就職先で在るPCショップに向かった。
伊「どーもー。こんにちはー。」
志「すみません、こちらに青池透子さんはいらっしゃいますか?」
『警察ですが、聞きたいことがございまして。』
警察手帳を出すと
「あああ〜警察待ってたの〜」
「良かったぁぁ」
と泣き出す従業員の女性2人
志「は?」
伊「なんかめちゃくちゃモテモテなんだけど」
『まず、話聞きましょう!』
志摩「とりあえず一旦お店閉めることって可能ですか?」
「あ、はい。」
そう言ってシャッターを下ろしてもらった。
「今朝お店を開けて10分くらいした頃、青池さんを探す男が2人入ってきました。
私怖くていつも青池さんの座っているところをチラッと見てしまって…
そこから男が視線の先で青池さんを探したんですけど、青池さんは隠れてて。
どこ行ったと聞かれたんですけど、分からないと答えたら男たちは出て行ったんです。
そしたら青池さんすぐに出てきて、事務所の鍵付きの引き出しからすっごい多額のお金を出して…キャリーバックに詰め始めました。
パスポートも入ってました
なんのお金か聞いたら、汚いお金、見つかっちゃったから、って…
それでバイバイって出て行っちゃって」
『・・・汚いお金』
志「青池さんが暴力団と関わりがあったとかいう話は知ってますか?」
「ないない、無いです!」
「地味ぃーな人でお弁当も手作りで。休み時間は手芸してたりして」
『手芸ですか?』
「それ。」
指さす所には可愛らしい兎のぬいぐるみがあった。
伊吹「このうさちゃん?」
「はい。青池さん作ったんです。」
『すごいです!
可愛いですね。』
伊吹「かわいいねぇ〜。」
伊吹さんが、ぬいぐるみを持った。
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作者名:九十九 | 作成日時:2020年8月27日 0時