元SPは機動捜査隊２【MIU404】 (ページ36)

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見回り２ページ36

伊「そりゃ、いい事したいだろ？」

志「そうだねぇ」

『確かに！』

志摩さんは、歌を止めた。

伊「あ」

志「その割に、世界は良くならない。」

伊「ん？あ、なんでだ」

志「いいことをするには。心の余裕と金銭的余裕がいる。」

伊「じゃあ、みんな裕福になれば、世界平和が訪れる？。」

『いいえ、そうでもないんです！』

伊「なんだよ。」

志「金持ちは金儲けのために悪いことをする」

伊「ダメじゃん。結局悪いことすんじゃん。」

『嫌な世の中ですね。

この世の中にお金がある限り事件は起こるってことです。』

車を動かして、数分したところで無線が入った。

”警視庁から各局、銀座署管内拳銃使用による殺人未遂事件入伝中

丸源からの通報

容疑者の男、被害者女性共に中島方向に立ち去ったとのこと

現状は銀座西４の５の２”

『･･･拳銃』

あの事件の事を思い出し、恐怖心を感じたが、２人に勘づかれなかったことが唯一の救いだった。

伊「いやいやいやヤクザの抗争かあ？」

志「だろうな。」

『ですよね。』

陣「機捜401、銀座堺通りから向かいます。」

機捜４０１からの無線が入ると、すぐに１機捜本部から無線が入った。

「１機捜本部から機捜４０４」

志「機捜４０４どうぞッ」

「本件発泡事件の被害者と思慮される関連情報あり。

現在地近くの薬局に向かわれたい。

住所、銀座西－１－３－１」

『薬局、撃たれた傷を治したかったんですかね。』

志「可能性はあるな」

伊「病院行けば良いのに。」

機捜404には指示が入る。

伊吹さんは急いで薬局に車を走らせた。

……

「拳銃で撃たれたって言ってね…このあたり…それで応急処置を。」

お店の人に話を聞きながら、辺りを見回すと血痕が床や、彼女が出したお札にも付いていた。

「撃たれて球がかすったって。この辺り。

それで応急処置を。

そこにかけてあった上着、売ってくれって言われて

それで病院に行ったほうが良いと伝えたんですが…。

あんな大金初めて見ました。」

志「大金。」

伊「志摩ぁ。」

ちょいちょいと上を指差す伊吹さん。

『あ、防犯カメラ！』

志「すみません。

防犯カメラの映像ちょっと見せてもらってもよろしいですか？」

伊「お願いします。」

『お願いします。』

「あ、はい。」

お店の人に許可を取り、３人は防犯カメラを見た。