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見回り ページ35

翌日 私たちはいつものようにメロンパン号で見回りをしていた。

伊「俺さー。パパ立候補しようかなあ。隊長の息子の。」

『伊吹さんならいいパパになりそうですね!』

「「え」」

伊吹さんは、その言葉を聞いて笑顔を見せるが、志摩さんは明らかに動揺した。

伊「1人で大変じゃん?」

志「お前といたほうが大変だ。

そもそも隊長は父親探ししてない。

お前は呼ばれてない。」

伊「じゃあ、志摩も呼ばれてないってことか。」

志「今俺の話してない。

なんなんだ突然。」

伊「ん?子供かわいいなぁーって」

『癒やされますよね!』

伊「でしょ?

五十嵐ちゃん、これ押してみて?」

『なんですか?』

伊吹さんが言っているボタンを押すと、メロンパンの歌が流れる。

「あ、メロンパンだ!」

「おーい。」

メロンパン号を見て手を振る小学生に、笑顔で手を振る私と伊吹さん。

しかし志摩さんは、そんな二人を見て、頭を抱えていた。

志「メロンを流すなっ!」

伊「いや、皆喜んでんじゃん。」

志「何だこの歌っ!」

『見てください!

小学生可愛いですよ。』

伊吹「かわいいでしょ?

小学生も五十嵐ちゃんも。」

『え。私可愛くないですよ?』

伊「Aちゃんきゅるきゅるしてるよ!

前にさあ、タイガーマスク現象ってあったじゃん?」

志「タイガーマスク?」

『何年か前に子供たちにランドセル送る人がいたって話ですよね?』

伊「そう!あれさー俺もマネして送ったんだよね。

ランドセル3つ買ってー、近所の施設に、あしながデカよりって手紙つけて置いてきた。」

志摩さんは目を見開いた。

『やっぱり伊吹さんって優しい人なんですね。

でもあれ。いろんな人が送りすぎてもういらない、ってテレビでやってましたよね。』

伊「そう。そうなの五十嵐ちゃん!

あれは衝撃だったぁ…」

志「送ったやつがこんな身近にいたことが衝撃だよ。」

志摩さんは、呆れながら伊吹さんのことを見た。

伊吹「いや、やりたくなんなかった?」

志摩「…俺はぁ…あの現象を見て世の中にはこんなにもいいことをしたいやつがいるんだなぁって思ったよ。」

『確かにそうですね!』

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作者名:九十九 | 作成日時:2020年8月27日 0時

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