元SPは機動捜査隊２【MIU404】 (ページ17)

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会議室2 ページ17

九「声紋分析の結果はどうなったんですか。」

志「この声、虚偽の通報の4件はいずれも同じ女性。

年齢は10代後半と推定」

九「これも陸上部の生徒でしょうか」

『それともマネージャーですかね？』

伊「よし！バシリカ高校の女生徒集めて1人ずつ声を録音して照合すれば通報した子が分かる」

『効率悪くないですか？』

毛「…いやぁそれも学校が許可しないでしょうねー」

伊「んっ？おたくやる気あんの？？ね？五十嵐ちゃん。」

『毛利さんらもやる気満々ですよね？』

毛「いや学校がね？」

伊「…うーん

あ！五十嵐ちゃん、バシリカ高校に潜入捜査しない？」

『えっ？無理です。

隊長、班長命令ならやらせていただきますが。

それに、もし同じ声の女生徒を見つけても本当に追われてました、と言い張られたら否定は出来ませんよ？』

毛「まあ実際ストーカーにあって何度も通報してくる人はいますからね」

伊「そんなに高校生って頭回る？」

志「今の高校生は知識豊富」

陣「まぁ、悪知恵豊富とも言うな」

九「大人が馬鹿なんですよ。

若い人が何も考えてないと思ってる。

そういう意味では相手が未成年でも厳しく対処するべきだと思います。

減刑も必要ない、

等しく罪を取らせるべきです」

桔「もちろん相手が未成年でも取り返しのつかない犯罪はあってそれ相応の罰は受けてもらう。

だけど救うべきところは救おうと言うのが少年法。」

『未成年も罪をおかせば、少年法によって裁かれます。

ちゃんとした罪に裁かれるために、私たちは動いています。

しかし、救うこともまた我々ができることなんです。』

九重「その少年自身が未成年だと言って好き放題していてもですか？」

桔梗「私はそれを彼らが教育を受ける機会を損失した結果だと考えてる。

社会全体でそういう子どもたちをどれだけ救い上げられるか、5年後10年後の治安はそこに掛かってる。」

『今回の事件も学校側の対応が気になります。

薬をやっていることを隠蔽するために、陸上部を潰す。

もしかしたら、教育の現場としての学校が教育を受ける機会を取り上げてしまったのではないでしょうか。

それに気付いたならば、私たちが救い上げなければ誰が彼等を救えると言うのでしょうか。

あっ、出過ぎたマネをしてしまい申し訳ございません。』

風邪によって、理性が効かなくなっていることを勘づいた。

はぁ･･･みっともないな。