元SPは機動捜査隊【MIU404】

尾行 ページ38

志「メロンパンに400円以上出せない。」

伊「いつまでメロンパンの話してんだよ。」

志「お前がメロンパンの話したんだろ。」

『伊吹さんも、志摩さんもメロンパン好きですね。』

無線で情報が入ってきた。

「警視庁から各局、品川区西森で発生した殺人事件の容疑者が現場から逃走」

志「近いな…」

「容疑者は28歳、男性。

黄緑のジャンパーにジーパン、痩せ型。

凶器を所持している模様」

伊「前の車」

志「…は？」

伊「あ、ダメだ、逃げられる」

前の車をじっと見てアクセルを踏む伊吹先輩。

『ちょっと待ってください、赤です。』

志「まてまてまて。」

サイドブレーキをかけるとむっとされ、

「何すんだよー。」

志「赤だ」

伊「逃げられちゃうだろ！」

志「前がつまってる平気だ。

あの車がどうした」

伊「容疑者が乗ってる」

志「は？」

伊「さっき一瞬おばちゃんのフード掴んだ腕が見えた。

袖の色は黄緑で逃げ出した容疑者と着衣が一致！」

志「待て待て待て、見たのは袖だけ？」

伊「だけ」

志「一瞬？」

伊「一瞬だけ見えた」

志「袖だけ？」

伊「もう何ぃ？

何度も聞くなよ。

メロンパンの次は袖袖魔人かよ」

志「黄緑の服着た奴が都内に何人いると思ってんだよ。

一瞬見た袖だけの色で容疑者が乗ってるなんて誰が信じるんだよ。」

伊「様子が可笑しかったの。

おばちゃんも運転してたおっさんも、まじで！」

志「袖だけだろ？」

伊「だけ！」

志「五十嵐はどうだ。

乗ってる車の夫婦見ただろ。」

『今から言うのは、私が感じたことです。

証拠といわれても、何も。

女性は、こっちを何か言いたげに見てました。

夫婦の表情、呼吸を見ると脅されている可能性があります。

また、私も袖だけですが、黄緑色の袖が見えました。

多分男性だと思われます。』

志「走る、人質監 禁立て篭り？」

志摩さんがそう言うと、伊吹さんは何度も頷き、それを見て志摩さんが無線を取った。

志「機捜404から1機捜本部。

こちら志摩です。

隊長をお願いします、どうぞ」

桔「こちら1機捜本部桔梗です。どうぞ」

志「西森の殺しの現場から逃走した容疑者が乗っているかもしれない車両を見つけたかもしれないと言っている奴らが隣にいます」

伊「かもかもかよ。」

『何も証拠がなくて申し訳ございません。』

ー
ようやく短編出来ました。
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/d9958f4fbf11/
もし宜しければ読んでみてください。

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