元SPは機動捜査隊【MIU404】

4機捜 ページ21

『桔梗さん申し訳ございません。』

陣「4機捜は公表しないの？」

桔「あくまでヘルプの部隊だからね。

次の異動で人員に余裕が出れば、解散。

4機捜って名称自体が仮なの。

コールサインが必要だから、とりあえず4って付けたけど。」

伊「解散したら俺たちどうなるんですか。」

桔「何処かの機捜に入るか、元いた部署に戻す。」

伊「なるほど。

それまでに手柄を挙げれば、捜査一課も夢じゃないのか。

五十嵐さんとこれからも一緒がいいな。」

そう言う、伊吹さんの発言に驚いてしまった。

桔梗さんもその発言を聞いて、伊吹さんを睨んでいるかのように一瞥したのは気のせいだろうか。

九「大丈夫ですか。」

桔「Aにはこれからも変な虫を寄りつかせないからね。

とにかく警察の信頼を損ねないように。」

伊「はい。」

桔「志摩、A頼んだよ」

志「はい」

桔梗さんが部屋から出ようとしたとき、何かを思い出したらしく戻ってきた。

桔「あっ、皆が臨時をした墨田区の傷害事件。

容疑者の白い車、偽造ナンバーだったって。」

資料を受け取り、電話で陣馬さんが刑事課から情報を貰った。

陣「煽り運転の常習犯？」

志「こんなに出てきました。」

陣「この一年で犯人の同型の白い車に煽られた通報がこれだけあったそうだ。」

志摩さんは送られてきたデータを陣馬さんを始め皆に見せた。

九「どうして捕まってないんですか。」

陣「ナンバーがバラバラなんだ。

恐らく複数枚の偽造プレートを付け替えて走ってる。

この犯人に煽られて煽り返した車の末路がこれだ」

陣馬さんが送られてきた写真を印刷し、それを見ると、ぼろぼろになった車が。

『酷いですね、これは。』

志「最悪」

伊「ひでぇな」

陣「執念深く家までつけられたらしい」

九「つまりこの事件は煽り運転の水島がより悪質で凶暴な煽り運転をするドライバーと出会い、殺されかけた」

陣「ったく、間抜けな話だな」

志「不毛だなぁ。」

『一体何がいいのでしょうか。犯人にとって。』

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