元SPは機動捜査隊【MIU404】

音 ページ20

伊「そんな事してたら婆ちゃん死んじゃうよ」

志「だからこそ生活安全課に任せた方がいい。

いい加減五十嵐の頭を撫でるのやめろ。」

『伊吹さん、ありがとうございます！』

伊「なに、志摩さん、嫉妬？」

志「うるさい。」

伊吹さんは、玩具のボタンを何度も押した。

そして、志摩さんが伊吹さんから玩具を取り上げた。

志「早く帰って報告しよう」

『おばあちゃん･･･どうか、どうか無事でいてね。』

志「行くぞ」

伊「なんかな。

ピンとこないな。」

車に乗り込むと、聞いたことある音が聞こえた。

『あの音』

伊吹さんは外に出て走って行く車を見た。

私は、念のため、ナンバーを控えておいた。

志「なに。おーいっ。」

伊「ねぇ、今の犯人じゃない？

五十嵐さんも同じ事思ってるでしょ。」

『はい！』

あの車のエンジン音は特徴的だった。

伊「五十嵐さん、これって運命じゃ・・・」

伊吹さんは、志摩さんに頭をチョップされた。

志「うるさい。

車種は同じでも多摩ナンバー。犯人のは足立ナンバー」

伊「何かそんな感じした」

志「感じで言うな。同じステーションワゴンでも都内には何万も走ってる！」

伊「ん〜」

志「行くぞ！」

ちょっと怒り気味に志摩さんが言った。

分駐所に帰ると、陣馬さんがうどんを振る舞ってくれた。

『ん、美味しいです！

流石陣馬さん。』

陣「だろ。

いっぱい食えよ。」

私が美味しそうに食べるところを、3人が見ていたとは気付きもしなかった。

そこへタブレットを持った桔梗さんがやってきた。

相当怒っており、今すぐにでも状況を聞きたそうだった。

タブレットを見るとモザイクはかかっているが煽り運転を注意した私たちだった。

『この動画。』

桔「状況は分かった？」

『最悪ですね。』

伊「これ圧力かけて消してもらえないんすかあ？」

桔「法権力をそんな事に使えるわけないだろ。」

九「今のチャンネル、視聴者の登録者数23人。

所謂底辺ナウチューバーです。

拡散力は極めて低いと言えます。」

桔「確認ありがとう」

九「いえ」

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