車 ページ18
伊「おじゃまします。」
志摩と伊吹は運転席と助手席のドアから中を調べる。
私はバックドアを開け何か証拠が無いかと荷物などを
『特に怪しいものはありませんね。』
志「血の跡
犯人がここでも膝をついたのか.」
伊「あやっぱり。
昼間のヒゲ男」
伊吹さんは財布に入っている免許証を見せながら言った。
『ということは』
志「あぁ。あの男が被害者
もしそうだとすると。犯人がここに来た理由は.」
『あっ、無くなってますね。』
「「ん?」」
『ドライブレコーダー』
伊「ビンゴビンゴビンゴ」
三人は目を合わせた。
そして、急いで社内で見つけた情報を刑事課に報告しに行き、機捜404のドライブレコーダーで撮られた被害者の煽り運転も見せた。
あっ、これじゃあ伊吹さんの煽り運転見せてしまう。
志摩さんも気付き、慌てて動画を止めた。
志「えーっ、今のは本件に無関係でございます。」
伊「無関係です、はい。」
『ここまでです!はい。』
もう一度巻き戻し志摩さんが説明をし、無事報告は完了した。
「後はこちらで」
志「はい。」
『お願いします!』
「初動捜査ご苦労様でした。」
志「書類まとめたら戻りますので、後は宜しくお願いします。」
そして、刑事課の人達は捜査へと向かった。
「ん?終わり?」
志摩さんは、伊吹さんのことを一瞥すると、資料を書きに行ってしまった。
『はい、これで終了です!』
伊「具合が全然分からない。なんで」
三人が資料を書き終えて、外に出ると雨が降っていた
伊「ぱっとしない。」
志「逮捕まで手伝ってくれって言われる場合もあるんだけどな。」
伊「やりがいは?機捜のやりがい」
志「これが仕事、職務」
伊「そんなんじゃやれねぇだろ。
警察って命懸けでしょ?
なのに給料高くない、捜査一課なんていったら四六時中捜査に明け暮れて家にも帰れない。
それでもなんでやるのかって言ったら、正義感。
犯人を捕まえたい、それしかないっしょ?
なのに、機捜はその前で終わる。
もうッ!張り合いないっ!!」
志「だからそういう仕事。
当番勤務は24時間。
24時間の間にできる限りを尽くして、検挙率を上げるためのパーツとして働く。
自分の満足のためじゃない。」
伊「パーツ・・・」
志「あと1つだけ言わせて貰う。」
伊「まだ言うの?」
志「俺は自分のことを正義と思ってるやつが、1番嫌いだ。」
『正義って何なんでしょうね。』
そう聞えるか分からない声で呟いた。
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りょうこ - 短編の作品も拝見させて頂きました!リクエストのお話を書いて頂き、ありがとうございました!お話の光景を思い浮かべながら何度も繰り返し読ませて頂きました!またリクエストさせて頂きたいので、その際には宜しくお願い致します! (2020年8月21日 10時) (レス) id: ba306ee394 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - リクエスト、素敵なお話にしていただきありがとうございます!次回もリクエストできるならしたいくらいです。連載の話しも更新楽しみにしています。 (2020年8月20日 22時) (レス) id: 9070337cc8 (このIDを非表示/違反報告)
九十九(プロフ) - 瑠璃さん» リクエスト、並びにコメントありがとうございます。遅くなりましたが、短編のURLお載せいたしました。宜しければお読みください。励ましになるコメントありがとうございます。 (2020年8月20日 22時) (レス) id: 8f611e962a (このIDを非表示/違反報告)
九十九(プロフ) - りょうこさん» 遅くなり、申し訳ございません。リクエストありがとうございました。短編のURL載せましたので、宜しければお読みください。楽しみに読んでいただき、本当にありがとうございます。 (2020年8月20日 22時) (レス) id: 8f611e962a (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - 更新されるたびドキドキしながら読んでます。読み返したくなるお話。これからも頑張ってください。 (2020年8月19日 16時) (レス) id: 9070337cc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:九十九 | 作成日時:2020年8月11日 16時