異動 ページ2
アナウンサー「警視庁は働き方改革を実施します。」
桔梗「この4月から機動捜査隊の全部隊を3部制から4部制に変更することになりました。
これまで3日に1度だった当番勤務が4日に1度になります。」
中継を聞いていると、上司の野田さんが話しかけてきた。
野「丁度いいところだ。
明日から第4機捜隊に異動だ。」
『分かりました。
今までお世話になりました。』
人を守る資格を失った私が、もう一度人を守らなければならない。
今度誰かを守れなかったとき、それが私が刑事として終わる時。
それを心に誓うならば、もう一回くらい人を守ってみてもいいかな。
それを許してくれるのかな。
野「あの件はお前のせいじゃない。
お前は任務を全うしたに過ぎない。」
野田さんが、頭をポンポンと軽く叩いてくれた。
自傷する気持ちは収まらないが、どこかで安心感を感じる。
野「お前みたいな可愛いやつ離したくないんだけどな。」
『それセクハラに当たりますよ。』
野「それは、困った。
今回は、桔梗からの引き抜きだから頑張ってくれ。」
『はい、頑張ります。
野田さん本当に今までありがとうございました。
私がSPを辞めると言ったときに、どこも行くところのない私を引き受けてくださって、沢山のことを教えてくださって。
野田さんには感謝しても仕切れません。』
野田さんは、私があの事件を起こしても、守ることを拒んでも、絶対に見捨てなかった。
大好きな上司で有り、感謝も沢山している。
野「ありがとうな。
A、何時でも戻ってきな。
ここなら、いつでもお前のことを引き受ける覚悟はあるからさ。」
『ありがとうございます。
機動捜査隊で頑張ってきますね。』
ーーーー
志「俺の相棒はどうなります?
何も書いてませんが・・・」
桔梗は陣馬と目を合わせてから、志摩に
桔「また、当分運転手で。」
志「誰かいるでしょ。探せば。
なんか虱潰しに当たれば。」
桔梗「あ、候補段階で落とした奥多摩の・・・」
志「その人、その人。呼びましょ。」
陣「いいですね。いいんですね。」
陣馬の顔は心なしか、にやついていた。
桔「何よ。」
陣「いいなら、直ぐに呼びましょう、」
志「ちょっと待ってください。
どういう人なんですか。」
陣「足が速い。」
志「あし?」
桔「それと志摩。
あなたたちは三人で組んで貰うわ。」
志「えっ?もう一人は、どんな人なんですか。」
桔「私のお気に入りよ。」
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りょうこ - 短編の作品も拝見させて頂きました!リクエストのお話を書いて頂き、ありがとうございました!お話の光景を思い浮かべながら何度も繰り返し読ませて頂きました!またリクエストさせて頂きたいので、その際には宜しくお願い致します! (2020年8月21日 10時) (レス) id: ba306ee394 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - リクエスト、素敵なお話にしていただきありがとうございます!次回もリクエストできるならしたいくらいです。連載の話しも更新楽しみにしています。 (2020年8月20日 22時) (レス) id: 9070337cc8 (このIDを非表示/違反報告)
九十九(プロフ) - 瑠璃さん» リクエスト、並びにコメントありがとうございます。遅くなりましたが、短編のURLお載せいたしました。宜しければお読みください。励ましになるコメントありがとうございます。 (2020年8月20日 22時) (レス) id: 8f611e962a (このIDを非表示/違反報告)
九十九(プロフ) - りょうこさん» 遅くなり、申し訳ございません。リクエストありがとうございました。短編のURL載せましたので、宜しければお読みください。楽しみに読んでいただき、本当にありがとうございます。 (2020年8月20日 22時) (レス) id: 8f611e962a (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - 更新されるたびドキドキしながら読んでます。読み返したくなるお話。これからも頑張ってください。 (2020年8月19日 16時) (レス) id: 9070337cc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:九十九 | 作成日時:2020年8月11日 16時