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「お、来たきた。久しぶりやな〜」
そう言いながらお酒を煽る志麻くん。相変わらず顔がいい彼はこの庶民的な居酒屋とミスマッチな気がする。
『待たせてごめんね。』
謝罪を述べながら志麻くんの前の席に座る。
「そこまで待ってへんよ。てかA髪伸びたな」
『そうだね…』
センラさんに振られた時に気持ちを吹っ切りたくて切った髪。センラさんが褒めて撫でてくれた髪をバッサリショートにしたときは寂しくて泣きそうになった。
あんなにショートにしてとゴネてた志麻くんも何だか複雑な顔してた。
そんな髪も鎖骨より下まで伸びていた。
それだけ時がたったということだ。
「…俺にしたらええのに。」
それはどう意味か。聞き返そうとした時。
「あれ、まーしぃ?」
後ろから志麻くんを呼ぶ低い声が聞こえた。
「うらたさん…」
私も挨拶しようと後ろを向いた時視線の先にいたのはうらたさんと
『センラさん…』
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作者名:希空 | 作成日時:2022年9月22日 18時