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続き ページ9
二十一世紀末
西暦二〇九五年を迎えても未だ統一される気配すら見せぬ世界の各国は、魔法技能師の育成に競って取り組んでいる。
国立魔法大学付属第一高校。
毎年、国立魔法大学へ最も多くの卒業生を送り込んでいる高等魔法教育機関として知られている。
それは同時に、優秀な魔法技能師(略称「魔法師」)を最も多く排出しているエリート校ということでもある。
魔法教育に、均等などと言う建前は存在しない。
この国にそんな余裕は無い。
それ以上に、使える者と使えない者の間に存在する歴然とした差が、甘ったれた理想論の介在を許さない。
徹底した才能主義
残酷なまでの実力主義
それが、魔法の世界。
この学校に入学を許されたと言うこと自体がエリートということであり、入学の時点から既に優等生と劣等生が存在する。
同じ新入生であっても、平等ではない。
例え、血を分けた兄妹であっても。
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作者名:伍目神 | 作成日時:2017年7月31日 19時