Snowblanketの約束 (ページ48)

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テーブルに置いてあったご飯を温める。

窓の外を眺めれば、あの人変わらない夕日が、今日もまた出ていた。

あの日と変わらない夕日に、少し嫌悪感を抱きながらレンジをただぼっと見つめる

『A起きたんだ』

涼くんが、寄ってきた。

私は意地悪をしている。

彼の気持ちに、何となく気がついている。

それを無視する私は、意地悪だ。
でも、まだ彼が好きな私は、

涼くんに答えを出せず

だから、

知らないフリして、嘘をつく

「さっき起きたの、」

『そっか』

そう言って撫でられる頭。

触れられた手が、
冷たかった

ほんのり香る、

キャンディーに少し大人の感じを混ぜた香りが、

心を刺激する。

まるで甘くて苦いキャンディーのよう

でも、その手に触れられたところが、ほんの少しだけ

優しかった。

色落ちした髪の毛が、夕日に照らされ、

切なく、映し出された。