Snowblanketの約束 (ページ43)

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『俺の話、聞いてくれる？』

Aに、言う

涙で話せないAは、小さく首をコクリと動かした。

『俺ね、好きな女の子がいるんだ。優しくて小さくて、消えちゃいそうな子』

『でもその子には、他に好きな子もいる。所謂片想いってやつ、辛いよな、』

『でも、想う分には勝手なんだよその人の。好きなだけ想っていていい。恋にルールなんてない。罪なんてない。だから、ずっと好きでいい。』

『ちゃんと、想いはいつか伝えればいい。俺は、伝えられなくてこんなになったけど、後悔してる。もっとちゃんとしてれば、俺が隣にいたかもしれないって。』

『Aにだけは後悔して欲しくない。だから、自分の思うようにしていい。辛くなったら、俺を頼っていいから。利用してもいいから』

『幸せって、自分で掴むんだよ』

何故か話しているうちに目頭が熱くなり、顔を隠した。

『俺、夕飯作るから、Aは好きなだけ好きなことしてていいよ、』

そういい俺はAを腕から離し、キッチンに向かった