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Aside
涼くんにA本当にいいのとか言われるけど、
「いいの、全部忘れて、新しい人生歩くのも、悪くは無いでしょ？」
って、返す。
本当はね、忘れたくない人がいて。
大事にしたい人がいるのが事実。
那菜、実花、
2人は、いつも私のそばに居てくれた。
何より忘れたくない人。
それが、貴方なの。
優斗くん。
忘れたくて、どうしよもなくて、でも忘れたくない人。
忘れるために、彼がこの家に入った時、私が�盒鏡�に変えたのを元の西条姓に戻した。
そのくらい、忘れたい人、
スマホの写真も、家にある思い出の数々も全て置いてきてしまった。
彼と私を繋ぐのは、この、電話番号も、LINEの友達数も少ないスマホか。
あの、苗字でしか無かった。
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作者名：涼華 | 作成日時：2019年6月16日 19時
