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優斗side
部活の帰りは外が暗くて
Aのことが心配でこんなになる前はよく迎えに行ったっけ
Aの大好きなケーキ屋寄ったり
Aの話を聞いたり
どれもとても楽しくて
なんか、妙に心配になってたな
今思えば、俺、なんで迎えいってないんだろう
大事な従兄妹
昔から細くてか弱くて
小さくて儚げで
脆く崩れそうなその姿を守ってきた
傷つけるやつひとり居たら許さなかった
なのに、
いま、Aを傷つけてるのは
自分かもしれない
そう思うほどいてもたってもいられなくて
いつの間にか、Aの使う通学路に来ていた
案の定、Aはいた
でも何故か様子が違う
空なんて普段見ないのに
そんなに上を見上げながら、一歩一歩重そうな足取りで進む
時折聞こえる悲しげな声
嗚咽を我慢して泣いていた
Aは泣いていたんだ
俺のせいで
「A！」
気がつくと
名前を呼んで
その儚すぎる姿に向かって走っていっていた
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作者名：涼華 | 作成日時：2019年6月16日 19時
