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「佐々木!!何度言うたら分かんねん!」
今日の授業も、また佐々木三昧。
そして外では北くんが授業してる。
「もうええ……桶狭間の戦いで織田信長が破った人物答えられる人ー」
あ、わかる。
「お、そやな……じゃあ小ヶ谷」
「今川義元です」
「その通りでな、今川義元や」
歴史は好き。
……あ、先生。佐々木が寝てますよ
「あ」
先生が黒板に字を書き出したから、外を見たら北くんがこっちを見ていた。
「……」
目、いいのかな……ここ3階だよ？
あ、別に私を見つけてこっち見てるわけじゃないんだった。何考えてんだろ。
え、いやでも手振ってない？
果たして私に手を振っているのか確認するため、自分を指さして「私？」というジェスチャーをしてみた。
「……!」
頷いてるから多分……私だ。
振り返せば満足気に授業に戻る北くん。
「ふふ……」
嬉しくなっちゃうよね!私、単純だから。
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作者名：天空 | 作成日時：2018年7月12日 20時
