_北くんが ページ16
「紗優」
「あ、北くん」
「すまん。待たせた。」
「ううん、全然待ってないよ。」
今日は夏祭り。意外なことに、一緒に行かないかって北くんから誘ってきてくれた。
「やっぱり北くん、浴衣似合う!!絶対似合うと思ってんだー」
「ほんまか。紗優もよう似合っとる。」
「そう?ありがとう!」
お祭りには北くんが所属しているバレー部の後輩くんが来たりもしていた。
「あ、噂の北さんの彼女ちゃう?」
「北くんの知り合い?」
「部活の後輩や。気にせんでええ。絡むと面倒やからな」
治くんと侑くん。治くんは両手に食べ物たくさん抱えてた。よく食べるらしい。
「北くんも面倒くさいとかって思うんだ?」
「当たり前や。」
「まあそうだよね」
北くんだって、同じ人間なんだから。
「花火……このあたりで見よっか?」
「そうやな……良く見えそうでええところや」
「だね。」
花火が始まるまで少しの沈黙。
「紗優」
「ん?」
「好きや。」
空に咲いた花火に照らされ、格段に上がったムード。
「やっぱり北くんは北くんだね。」
その北くんが私も大好き。
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←北くんが泣いていた
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作者名:天空 | 作成日時:2018年7月12日 20時