恋 愛 相 談 。【四つ辻の美少年】

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『やっぱ、大型ショッピングモールってことだけあって大きいね…』




「ああ」




初めて来たけど、すごいなぁ。




私達はまず最初に服屋さんに入った。




『四つ辻さん、いつも黒服だけど白い服とか来てみたらどう？』




白いセーターを四つ辻さんに渡し、試着室に向かう




四つ辻さんは頑なに白は嫌だと言っていたけど、買わなくても見る分にはいいだろう。




『わ、いいじゃん。』




思ったより似合うかも…




「…嫌だ」




『ごめんごめん、分かってるよ!もう着替えていいよ。次は私が試着したいからさ』




私が試着するのは黒いセーター




このセーターは四つ辻さんが着てみろと言って渡してきたもの。




「ん、着替えた。次いいぞ」




『やっぱり四つ辻さんは黒の方が似合うね。じゃあ着替えてくる!』




思えば私、あんまり黒い服って持ってないかもしれない。白の割合が高いかな…




でもこのセーター買ったら、四つ辻さんとお揃いにできるかも…!




『どう？』




「いいじゃないか。青葉はなんでも似合いそうだな」




『そうかなー？』




「そのセーター買ってやるけど、欲しいか？」




『え!?買ってくれるの？』




「ああ。いいぞ。」




『あ…あ、いらない!いらないよ、うん。大丈夫』




ここのところ、四つ辻さんがたくさん私のために花束や消毒液を買ってくれていたから申し訳ない。




残念だけど、あえて断っておこう。




「またそんなこと言って…気を使うな」




『あ!!』




四つ辻さんの腕には既に、私が今来ている黒いセーターがもう一着あった。




初めから買う予定だったのか……




「買ってくる。お前はその間に着替えて、その今来てるセーターは元の場所に戻しておいてくれ。あとこっちの白いやつも」




……私も例外ではないようだ




消毒液を買ったけど、私に気を使わせないためにもともと使っていたものだと言った四つ辻さんと、私もさほど違いはない。




なんにせよ、やっぱり四つ辻さんは優しい。

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