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「なぁ、生理的に無理な人間っているよな」
『あー…特に理由は見当たらないけど苦手だなって思う人だよね。』
「あぁ、それ。」
今日の私は朝から幸せな気分だった
「お前いる?そういうやつ」
理由はたったひとつ。好きな人と話せているから。
『少なくとも今はいないかな。もしかして、聡太いるの?』
「俺?考えてみたら割といたんだよな。」
『え!そうなんだ…』
「俺さぁ、嫌いな奴はとことん嫌いだから…話すのも億劫」
『うわ、それはきついね』
話の内容は明るいものではなかったけど、話せていることだけで幸せだった。
今日も辻通いをする予定だったがそれを切り裂き、久しぶりに聡太と帰ろうと思う。
楽しいことの時間はあっという間に過ぎ、放課後がやってきた
『あ、聡太…』
「まじかよ!!」
「お前…ガチで言ってんの?」
「嘘じゃねえって。」
聡太はほかの男子友達とお話中か…邪魔する訳にもいかないから、ちょっと待っておこう。
「なんか、わかんね?俺あいつ本当に生理的に無理…!」
「そうかー?俺は…あんま話したことないし、普通だな」
朝言ってた、聡太が生理的に無理って人の話かな……ちょっと気になる。
「でも何で?青葉、普通にいいやつじゃん。」
『え…?』
まだ人がたくさん残っていてざわつく教室内
私は自分の名前が会話に出てきたところを耳に拾った。
「聡太仲良くしてんじゃん。なのに青葉のこと嫌いなのかよー」
「いや…まぁ、そうなんだけど」
「おいおいまじか、聡太!!青葉ちゃんかわいそー。」
ケラケラと笑う聡太の周りを取り囲む男子
そして、止める様子もなく一緒になって「これからちょっとずつ避けようかなー」と笑った彼
『……』
走った。涙をぽろぽろと零しながらただ、ただずっと走った。
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天空(プロフ) - ビルムーンさん» 最後までありがとうございます!上手く書けているか自信がない所も多かったので、そう言って貰えるととても嬉しいです!!宜しかったら、続編の方もよろしくお願いします。四つ辻の美少年とても素敵ですよね!私もすごく好きなんです笑 (2019年5月11日 1時) (レス) id: e03bf13403 (このIDを非表示/違反報告)
ビルムーン - 全部読みました!もう最初から最後までキュンキュンしてにやけちゃいましたw素敵な小説をありがとうございました!四辻大好きです! (2019年5月10日 23時) (レス) id: c0b60a53dc (このIDを非表示/違反報告)
天空(プロフ) - 絵里さん» ありがとうございます!!続編も頑張りますので、よろしくお願いします。 (2019年5月3日 23時) (レス) id: e03bf13403 (このIDを非表示/違反報告)
絵里 - 頑張ってください!応援します!! (2019年5月3日 23時) (レス) id: 2cc6460fb4 (このIDを非表示/違反報告)
天空(プロフ) - 絵里さん» ありがとうございます!!続編の方は制作に取り掛かっていますのでこれからもよろしくお願いします! (2019年5月3日 22時) (レス) id: e03bf13403 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天空 | 作成日時:2019年4月25日 19時