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「ねえ、レイには話してもいいんじゃないかな」
「そうだね」
「それは僕も思ってた。レイならパニックになったりしないだろし、機会にも詳しい分力になってくれるだろう」
翌日の自由時間、私たちはこの壁を超えるために使うロープ替わりのテーブルクロスを運んできた。
ノーマンとエマの2人は昨日この壁を見ているけど、私は今日が初見だ。
とても、高い。果たして私は登れるだろうか？
「レイには僕から話すよ。だから2人はハウスに戻って」
「なんで？」
「……レイ」
「悪い、付けてきた。」
「はぁ!?」
レイはエマに本を渡し、ノーマンとエマの方に腕を回して間に挟まれていた私の頭に顎をのせた。
「あの夜、門で何があった？間に合わなかったって言う割には手ぶら。何もねーわけねぇだろ!!吐け!!」
「鋭い……」
「う…やっぱ、レイも頭いい……」
そしてレイにもあの日のことを話した。
するとレイはすんなりと話を飲み込んでくれた。
レイはノーマンがそんな嘘をつくわけがない、って言っていたけどそれには共感できる。
「問題はたくさんあるが……まずは人数だな」
「待って!全員でここを出る」
「は？」
レイは人間の生きる世界はない、置いていくのが最善だと言った。
「やだ。」
「なっ……」
やっぱり、エマは強い。
「ないなら作ろうよ!変えようよ、世界!!」
「せ、せかい……!?」
さすがに世界を変えるのは……無理なんじゃ…？
「私は折れない!だからレイが折れて、力を貸して!!」
レイの両腕を掴んでいたエマの体ごと振り払われてしまった。
「エマっ、大丈夫？」
「平気平気。アイス、来て!」
「えっ!?」
「この壁を越えたら、何があると思う？」
「それは……」
エマに手を引かれて壁の前まで来た。
ノーマンとレイの方を振り返ったら、何かを話しているようだった。
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天空(プロフ) - まる。さん» ありがとうございます!そう言って貰えるととても嬉しいです…!!最後までお付き合いしていただき、ありがとうございました。 (2019年8月6日 15時) (
レス) id: e03bf13403 (このIDを非表示/違反報告)
まる。 - すごく良かったです！！レイ推しなのにノーマンに惚れそう・・・感動してガチ泣きしました。 (2019年8月6日 15時) (レス) id: 76c9882528 (このIDを非表示/違反報告)
天空(プロフ) - ひなたさん» コメントありがとうございます!物語の前半部分ではだいぶネガティブ思考な夢主ちゃんでしたが、後半では前向きで強くなった夢主も見どころですね!!そのような意見、とても励みになります。もうすぐ完結ですがまだまだよろしくお願いします! (2019年4月6日 23時) (レス) id: e03bf13403 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - とても面白いです！たしかに夢主ちゃんは他のフルスコア組に比べると能力は劣っていますが、ノーマンの死をきっかけに強くて頼れる素敵な女性になってほしいです！愛する人との死別の悲しみが、夢主ちゃんを強くする原動力になってほしいです！ (2019年4月6日 18時) (レス) id: 32093bae2a (このIDを非表示/違反報告)
天空(プロフ) - 暁ーあかつきーさん» コメントありがとうございます!!夢主ちゃんも最年長で生まれた時から一緒なのでレイも救えない、ということが辛く思っています……嬉しいお言葉にとても感謝しています!これを糧に頑張らせていただきます。 (2019年1月20日 13時) (レス) id: da2fb9627f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天空 | 作成日時：2019年1月13日 22時
