クーデレな旦那さん【青】 (ページ23)

今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:16,067 hit

21 * ページ23

★

「っ……！？」

仕事を終わらせてころちゃんのいる社長室に入ったら、

なんか目飛び出しそうになってた。

『…どうしましたか？』

そう聞こうと思った瞬間に急に真面目な顔になってなんかん、んってチューニングし始めた←

何やってんだって思ったら……電話か。

いや、顔もなんも見えないのにやる必要ある、？

そんな事を今まで何回思っただろう。

分かりやす過ぎだよ、ころちゃんのお嫁さんからかかってきたんでしょ。

『ん、どうした？』

Aから電話が急にかかってきた。どうしよ…熱悪化しちゃったかな…

「っ…ころぉ、さぁんっ…っ、」

電話から聞こえる音はAが明らかに泣いている声とガヤガヤした人の声。

一瞬で状況を理解してコートを羽織る。

…居酒屋だ、なんで……？

『大丈夫。今行くから。』

るぅとくんには申し訳無いけど置いていこう。って思ったら居るじゃん。←

「ありがと…っ、ございます…ぅっ、」

電話をすぐ切ってるぅとくんに目を向ける。

『ごめん、今日一緒に帰れないっ、』

僕がそう謝ると明日のお昼、奢ってくださいね？なんて言われるけどまぁいいや。

『じゃ、また明日！』

はぁっ…くらくらするっ、

今日あんま辛くなかったから大丈夫かと思ったけどっ、流石に先輩から誘われたら断れないし…

まだ熱治ってなかったんだ、っ、熱い…

私そんなお酒強くないし…頭痛い……

『ころぉっ、さぁ…っ、早く来てぇ、っ、』

何とか繋いでいた意識が飛びそうになった。その瞬間、

大好きな人の声が聞こえた。

「ん、帰ろ。」

そう聞こえたと同時に体が宙に浮く。

『…ん、ぇ……？』

そのままお姫様抱っこされて店を出る。

すると外は真っ暗で寒かった。

『へくしゅっ、』

ブルブルと身震いすると、ころんさんがぎゅーってしてくれて暖かい。

そのまま睡魔に襲われ、目を閉じた。

『んぅ…頭痛い、っ』

起きたら頭痛と高熱が凄くてめっちゃ辛い。

ころん…さんは、？

そう思い隣をみても居なくて、代わりに置き手紙みたいなのがあった。

内容を読むと、

出来るだけ早く帰る。帰ったら事情聞かせて。

の文字。

それだけでも嬉しくって、えへへと微笑む。

でもやっぱり寂しいし、頭が割れそうなくらい痛い。

早く帰ってくるといいな。