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今からちょうど2週間前…
僕と彼女が初めて出会った日のことだ。
｢……あー、お昼か〜！｣
｢おい、照史！今日昼飯は？｣
｢ん？買いに行こうや。｣
｢今日はお弁当作ってきてないんや｣
｢おう…なんかダルかったわ笑｣
｢笑笑笑｣
それは、大学のお昼休みの時間のこと。
いつものようにお弁当を自分で作ってきてない日は友達と学食へ食べに行くのが日課なのだ。
大学へ入って早２年…
レポートとバイトざんまいの日常で、恋も、遊びも充実しないまま、
毎日生きるので精一杯だった。
｢あ、やべっ！財布忘れた！｣
｢おい、まじかよ笑｣
｢うわー、最悪や、｣
｢人気メニュー売り切れるやん！｣
｢悪い！さき行っといて！｣
｢っ、、珍しいなぁ、｣
｢っなにしてんねや、俺、｣
｢さき照史のも頼んどいたるから、ゆっくり取りいきや。
照史も疲れとるやろし｣
｢っ、、、、｣
｢ほら！行きや笑｣
大学で1番仲のいい友人は、俺の1番の理解者である。
友人は大学に入ってから、俺を遊びへ誘ってきた事は1度もない。
それは、俺が常に金欠で忙しいのを知っていてくれたから…
友人はその事を今まで口に出したりはしなかった。
我ながらら本当に良い友達に出会ったと、
特にココ最近はそう思うのだ。
｢ほんまありがとう、、、親子丼…｣
｢はいはい笑｣
｢ほな取ってくる！笑｣
俺は、大学の学食でご飯を食べる時は、決まって親子丼にしている。
でも、だからと言って親子丼が好きなのかって言ったらそうでも無い。
学食の中で1番安い物がこの親子丼なのだ。
｢…っ、｣
｢っ、え、照史やん笑｣
｢おお！淳太くんやん｣
この友人も、高校時代よくお世話になった俺の良き理解者だ。
淳太くんは俺と違い頭が良く、勉強熱心で、ここ最近は忙しそうで中々話す機会がなかったのだ。
｢久しぶり！笑｣
｢久しぶりやぁ！笑｣
｢なぁ！今日飲みいかん？｣
｢あ〜、、、、笑｣
｢講師の先生が珍しく休みやねん笑
……ほら！俺奢ったるからさ笑｣
｢っ、、いや、それはええよ。｣
｢なんでやねん気にすんな！俺たちの仲やし、笑｣
｢っ、、｣
｢…いや、それが今日予定あってさ！
行きたかってんけどなぁ、、笑｣
｢っ、、予定、？｣
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作者名：かんざし | 作成日時：2022年4月30日 23時
