JUMP HOUSE #2

70話 ページ23

山田side




岡本 ｢...そっか。そうだったんだね｣


俺が何も言わなくても、

圭人は察してくれたみたい。


俺 ｢...はぁ...どんな顔してAに会えばいいかわからなくて。

行こうか悩んだけど、気持ちの準備が...間に合わなかった。｣


岡本 ｢...仕方がないよ、きっと俺が山ちゃんの立場だったら、俺もそうなってる。｣


俺 ｢...同情か？笑｣


岡本 ｢ち、違うよ！俺は山ちゃんの気持ちをわかってあげようと...！｣


俺 ｢わかってるわかってる笑

ありがとうな...圭人。｣



やっぱり圭人はすげぇ良い奴だ。

俺のことを1番にわかってくれてると思う。


俺が何も言わなくてもいつも俺の異変に気づく...


そのくせ、俺はAの事を分かってあげられなかった。。


俺 ｢...情けねぇな...俺｣


俺は、このまま諦めようと思っていた。

でも...圭人は違ったんだ。



岡本 ｢...追いかけないの？｣


俺 ｢...え？｣


岡本 ｢今なら、間に合う｣


俺 ｢今、なら...｣



そうか、今行かなくてどーする...？


もう二度と会えないかもしれないんだ。



俺 ｢圭人...俺...！｣


岡本 ｢ふふ、行ってらっしゃい｣



俺は急いで玄関に向かった。

でも...それは少し遅かったみたいだ。

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