15話ー�� ページ38
露伴side
ス「ご､ごめん…作り直すね」
先程までは気づかなかったがスカーレットの目元に隈があった
露「昨日のことで君も疲れているんじゃあないか？別に無理して作らなくても大丈夫さ」
彼女に無理はしてほしくないからな｡これからはなるべくたくさん幸せだと感じて欲しい｡僕にどこまでできるかわからないが出きる限りしてあげたい
ス「で､でも…」
露「昨日の僕の夕飯の残りがあるから､それを食べよう」
僕のためにエプロンを着て頑張っている彼女を見たあとに言うのは名残り惜しかったがしょうがない…
ス「うん､わかった…｡あ､でも､明日はちゃんと作るからね！」
露「別に朝は交代制でもいいんじゃあないか？僕も起きるの早いほうだし､だから明日は僕だ」
ス「今日のは作ったうちに入らないよ！それに私の料理､露伴君に食べてもらいたいもん！」
すこし膨れ顔で言う彼女が可愛らしく､うろたえながら僕は渋々承諾することにした
露「わかった､じゃあ明日は君な？その次の日は僕が作るから｡」
ス「うん､わかった！」
こういう会話も前は出来なかったから不思議だな…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
スカーレットside
朝食を終え､露伴くんが仕事に取りかかるのを確認してから洗濯や掃除を始めた｡家事は拓人に教え込まれたから大抵は出きるけどこんなに広い家を掃除したことないので大変…ていうか露伴くんはいつも1人で掃除してたのかな？アシスタントさんとかも居ないって言ってたし､家事のお手伝いさんとかも居なそうだもんね｡
黙々と掃除をしていると露伴くんが部屋から出て驚いた顔をしていた
露「スカーレット！何してるんだ！」
ス「え！？あ､もしかして勝手に掃除しちゃまずいことでもあったかな？ごめん､でもどこも動かしてたり位置を変えたりしてないよ？」
露「そうじゃあない！君は掃除なんてしなくていいんだ」
ス「えぇ！？た､確かに綺麗だけどやっぱり1日1回は掃除しないとさ」
露「そういう意味ではなく､君の手をわずらわせるわけにはいかないということだ｡」
そういい､私の手に握られている雑巾を露伴くんが優しく取ろうとしてきた
ス「いや､そんな気にしなくて良いのに」汗
露「だめだ､君の綺麗な手を汚すようなことはしたくない！」
ス「そ､そんな…だ､大丈夫だよ､これくらい汚れても気にしないよ…」
露「僕が嫌なんだ」
私の目を真っ直ぐ見つめながら言う露伴くんにドキドキしてしまう…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：孔丞さくラ | 作成日時：2020年2月18日 10時
