第14話―�� ページ34
拓人side
露「ロープ？も､もしかして首を…」
拓「気にするな､露伴｡それもいつものことだ」
露「い､つものこと！？」
拓「あぁ､でも大丈夫だ｡いつも未遂に終わる」
露「そ､そうなのか？」
拓「あぁ､だいち吊ってたらここにスカーレット倒れてんだろ」
露「そ、それもそうか…」
拓「お､風呂場でんきついてる！」
風呂場にいくとスカーレットは服を着たまま湯船につかりシャワーをかけていた
露「す､スカーレット！？」
拓「あー…きにしないほうが良いよ｡こいつこのとき半ば意識失ってるからさ」
露「意識がないだと？」
拓「あぁ｡」
俺は淡々と答えシャワーをとめ､スカーレットを湯船から出す｡多分このときの俺のいかにも慣れた手つきを見てだろう､露伴は呆然と俺とスカーレットを見ていた
されるがままのスカーレットは目を開けているがあまり回りを見ていない､というか完全にシャットアウトしているため､俺が自分のことを湯船からあげたとも知らない｡
スカーレットと呼ぶと返事はしないが少しだけ
反応する｡
拓「お前なぁ､いい加減にしろよよ｡そろそろこうやって人に心配かけるのはよ､俺はもう慣れたぜ？露伴の顔見てみろよ」
露「ス､スカーレット…」
ス「……露伴くん？どうしてここに居るの？ここにはこないでって…」
露伴に呼ばれてやっと意識を取り戻したスカーレットが1番最初に話し出したのはそのことだった
露「君にどうしても謝りたくて拓人に無理を言ったんだ…」
ス「拓人…なんで露伴君連れてきたのよ！」
拓「待てよ､スカーレット｡露伴の格好を見ろ､少しは話を聞けよ」
ス「私は…露伴くんに話すことなんてない…」
拓「はぁ､俺飲み物用意してくるからリビングで話そう｡あと､スカーレット着替えろ｡」
ス「………」
拓「着替えろ！てめぇ､下着透けてんのわかってねぇのか？露伴も困ってんだろうが！」
俺が怒鳴ったことでスカーレットが一瞬驚きながら風呂場を出ていった
拓「わりぃな､露伴｡」
露「い､いや…僕は少し君を…いや､君たちを誤解していたようだ」
拓「誤解？なんの？」
露「僕は君たちと初めて会った頃､君はスカーレットにすごい甘いのかと思っていたんだ」
拓「そうか？まぁつい甘くしちゃうことも多いけどな」
露「…スカーレットのことも､僕は彼女があんなに色んなものを抱え込んでるなんてな」
拓「じゃあ次はお前の番だ｡俺にも見せてくれよ､お前の“けじめ“ってやつを…」
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作者名：孔丞さくラ | 作成日時：2020年2月18日 10時
