No.162 先祖の想い ページ15
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セインside
『いいかい、セイン』
遠い昔の話だ
我らの先祖は、サッカーによって
悪魔との戦いに終止符を打った
その物語は後世に語り継がれ
かくいう私も
誰だったか、この話を聞かされた
『…何故』
そのとき、私はその人にこう尋ねた
『何故、サッカーだったのですか』
その人は、少し怪訝な顔をして
そして静かにこう告げた
『それが、下界の者が優劣を決めるとしていた
“手段”だったからだ』
その答えに
私は納得しなかったことを、覚えている
分からない
何故サッカーだったのか
何故先祖は
数ある手段の中から、サッカーを選んだのか
“サッカー”とは、一体なんだ?
.
.
＿ｻﾞﾝｯ!! ﾋﾟﾋﾟｰｰ!!!
円堂「き…決まった…！！」
セイン「私のヘブンドライブを…打ち返しただと！？」
ﾋﾟ､ﾋﾟﾋﾟｨｨｨｰｰｰ!
試合終了の笛が響き渡り
シュートを打った人間が
その場にｽﾞｯと崩れ落ちる
リカ「エドガー！！
大丈夫か？！足折れてへんか！？」
ｴﾄﾞｶﾞｰ「えぇ…
約束は、果たしましたよ」
…そんな
嘘だ
まさか
我々が
ただの下界の人間に…負けた
力では圧倒的に勝っていた
なのに、なぜ＿＿＿
A「“本当のサッカー”わかった？」
セイン「！
…貴様は」
確か、天野A…だったか
覚えている
こいつも、候補リストにあったはずだ
…伝承の鍵は
こいつを選ばなかったようだがな
セイン「…どういうことだ」
A「はぁ…もー気づいてよ。
…あのね
サッカーっていうのは、
ただの“手段”なんかじゃない！
魂と魂のぶつかり合いなんだよ！」
拳を前に突き出した
魂と魂の…ぶつかり合い？
何だそれは…
そんなもの、初めて聞いた
サッカーは……
そのとき、私を見据える奴の目が
何かと重なった
.
.
『先祖よ
何故…サッカーだったのですか?』
ああ、思い出した
『………』
あの壁画だ
あの壁画の中の先祖も
奴と同じ目をしていた
.
.
そうか
そういうことだったのか…
何も言わない
何も答えないと思った
何度壁画に問うても
答えは返ってこなかった
だが、先祖はちゃんと
我々に語り伝えようとしていたのだ
“サッカーは魂と魂のぶつかり合いなのだ”と
＿＿＿＿＿＿先祖よ
やっと今、
想いを受け取ることが出来ました
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るぅ(プロフ) - 十六茶さん» コメントありがとうございます！お気遣いありがとうございます！とても嬉しいです(*´▽｀*)更新、頑張ります！ (2017年8月21日 18時) (
レス) id: affb11de17 (このIDを非表示/違反報告)
十六茶(プロフ) - 続編おめでとうございますー！ 無理しない程度に更新頑張ってください、楽しみにしてます！！ (2017年8月21日 18時) (レス) id: d015e35c1e (このIDを非表示/違反報告)
るぅ(プロフ) - 鈴宮さん» コメントありがとうございます！！更新、頑張りますね！(●´ω｀●) (2017年8月20日 20時) (レス) id: affb11de17 (このIDを非表示/違反報告)
鈴宮 - はじめまして。続編おめでとうございます(*´∇｀*)更新楽しみに待ってます！ (2017年8月20日 20時) (レス) id: 9aaa9f3c1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るぅ | 作成日時：2017年8月19日 17時
