【リメイク】男嫌いがFFIに出るそうです【２】 (ページ1)

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第48話　朝ご飯ページ1

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ｰNo sideｰ

円堂「ごちそうさま！」

円堂の元気な声が、食堂に居るみんなの耳に届く。秋はそんな円堂のこと見て、嬉しそうに微笑んでいた

春奈「立花先輩、来るの遅いですねぇ」

冬花「そうですね」

いつもなら美味しそうにご飯を頬張るAの姿は、今は見当たらない

用事、とAは言っていたが、ソレはもう終わったのか、終わっていないのか……分からないままだ

秋「練習ももう始まっちゃうのに……」

既にみんなは朝ご飯を食べ終えている様子

合宿所にAがいないことを忘れていたマネージャー達は、いつものようにAの分まで朝ご飯を作ってしまっていたのだ

仕方ない、ラップをかけて冷蔵庫に……と秋が手をつけようとした瞬間、「遅れてすみません！」と食堂に声が響く

その声にいち早く反応したのは豪炎寺だった

豪炎寺はAの右頬にある絆創膏に目が行っている

秋「Aさん！おはよう。
朝ご飯温め直すから食べてね」

A「温め直すくらい、あたしやるよ！」

秋「大丈夫よ。Aさんは座ってて」

A「！……ありがとう。木野ちゃん」

ニコリと笑ってAは席に座る

そしてAは何か思い出したのか、キッチンにいる秋に向かって口を開いた

A「木野ちゃん、あたし土曜日は家に帰るから、その日は夜ご飯用意しなくて大丈夫ー！」

秋「そうなの？分かったわ！」

A「ごめんね。ありがとう」

そう会話をしているうちに、チンと電子レンジの音がする

温められた朝ご飯がAの前に出された

A「いただきます！」

Aは相変わらず美味しそうにご飯を食べている

綱海「遅かったな！寝坊でもしたのかー？」

A「……まあ、そんなところですね。合宿所(ここ)から自分の家、遠いので」

また笑顔向けないようになってしまったAに違和感を覚えるみんな

そんな中、豪炎寺が問いかけてきた

豪炎寺「その絆創膏、どうしたんだ？」

そう問うと、Aの動きが一瞬止まった様に見えたがすぐに「自分でひっかいちゃったんですよー」とへらりと昨日のように笑う

豪炎寺は「……そうか」となんとも言えない表情を浮かべて返事をした

豪炎寺「……」

『その絆創膏……』

『ひっかいちゃっただけだから大丈夫だよー！』

豪炎寺は以前似たようなことが合ったことを、思い出していた

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