No.152 オレンジ色のドレス ページ8
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ｰ修也sideｰ
「修也っ！」
と俺の名前を呼ぶ声が後ろからしたため、
振り返ると、綺麗にドレスアップしたAがいた
薄いオレンジ色の長袖ドレスで袖口はフリルになっていた
腰にはリボンがあり、ふわふわとAが動く度に動いている
いつもおろしているくせっ毛な髪はふわふわに巻かれていた
修也「(可愛い…)」
そう素直に思った
そんなAはぎこちなく歩いて俺の方へ向かっている
そんなAを見て危なっかしく思い、
俺はAのもとへ近づく
A「ぅっわぁ！！」
やはり案の定ヒールをドレスの丈にひっかけ、
転びそうになるところを俺は支えた
俺よりも身長の低いAは、俺から離れて
俺のことを見上げて「ありがとう」といつもの笑顔で言った
頬につけていたガーゼは無くなっていた
修也「似合ってるぞ。そのドレス」
A「そうかなー？
なんかすごい女の子だよね、これ」
修也「お前は女だろ？」
A「ああ。そうだったね」
修也「おいおい…」
A「あはは」
こんなことを話していると「おい、お前なぁ！」と強い口調で言っている声が聞こえた
A「ん？どうしたんだろ」
声のする方を見てみれば、綱海たちがエドガーとなにやら言い合いをしていた
修也「行ってみるか」
A「うん！」
修也「…ヒール、大丈夫か？」
A「も、もちろん！余裕！！」
そう言いつつも、顔はひきつっているし
どう見ても余裕なんかじゃないのは分かる
A「と、とにかく急ご！」
修也「ほら」
急ごうとしているAに手を差し出す
A「…どしたの？」
修也「手、持ってた方が歩きやすいだろ」
A「あ、そっか！
ありがとう、修也！」
ケロッと笑って、俺の手をとるA
A「さ、円堂くんたちのとこ行こ！」
修也「そうだな」
俺たちは早々と円堂たちのもとへ向かった
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作者名：るぅ | 作成日時：2017年10月23日 11時
