No.182 進むべき道 ページ38
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A「鬼道くんがなに悩んでるのかよくわかんないけど…」
いつの間にか俺の隣にいたAの方を向く
A「あたしたちはもう自分自身の道を歩いてるよ！！」
鬼道「！」
A「鬼道くんなんて、自分で雷門に行く道を決めたんでしょ？
そこからもう鬼道くんは自分自身の道を行ってるよ」
ﾆｯと笑みを見せるA
真っ直ぐな瞳はしっかりと俺の目を捉えていた
俺は…何に怯えていたんだろう
進むべき道はここにある…！
Aの言葉と円堂の走る後ろ姿を見て、俺は目が覚めた
佐久間「鬼道…？」
鬼道「佐久間、俺達も行くぞ！！」
赤いマントを翻し、佐久間と共に前線に上がりながらみんなに指示を出す
鬼道「フィディオ！円堂のフォローに入ってくれ！」
ﾌｨﾃﾞｨｵ「わかった！」
円堂は前線へ上がると、DFラインはフィディオが物凄いスピードで駆け抜けごぼう抜き
その姿はまさにイタリアの“白い流星”に相応しいモノだった
A「やっと、目が覚めたみたいだね」
不動「だな…たくっ、遅いんだよ」
不動とAも上がりオルフェイスの反撃開始
不動はフィディオからボールを受け一気に２人を抜き去る
後半戦に入ってやっと全員の連携が取れてくる、崩れていた歯車がかみ合い始めた瞬間だった
ﾃﾞﾓｰﾆｵ「調子に乗るな！二流品共がｯ」
現在ボールをもって上がるフィディオに、デモーニオがタックルをし行動を阻止しようとする
ﾃﾞﾓｰﾆｵ「……(ﾎﾞﾔ
！？」
激しい競り合いの中、勝ったのはフィディオだった
円堂「フィディオ！」
ﾌｨﾃﾞｨｵ「ﾊｧｯ!!」
フィディオに合わせたセンタリングと思わせパスを出す円堂
おれをフィディオがゴールからずれた位置にヘディング、キーパーはミスだと思い「どこを狙っている」などと抜かすが
円堂「ここだｯ！」
「なに…！？」
円堂「メガトンヘッド！！！」
フィディオから受けたパスを必殺技でゴールにたたき込む円堂
誰もいないネットはがら空きで、止める邪魔者は誰もいず、すぐにゴールにボールは収まった
そして1−1の同点へ持ち運んだ
円堂とフィディオはお互いに手を握り喜びの声を上げる
ﾃﾞﾓｰﾆｵ「〜〜〜ｯ すぐに取り返してやる」
失点したことに苛立つデモーニオ、しかし彼の身に悲劇は着実と体を蝕んでいた
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作者名：るぅ | 作成日時：2017年10月23日 11時
