No.103 お好み焼き ページ8
.
ｰ忍sideｰ
雷門中の正門前に立ち、Aたちの帰りを待っていた
「あ、忍ー！」と聞き覚えのある声が聞こえたので振り返るとAがいた
忍「おめでとう。A」
A「ありがとう！
世界へいけるんだ！！嬉しい！！」
忍「だな」
嬉しそうな笑顔を浮かべるAにあたしは頭をなでた
すると「？」という表情を見せたが、
すぐに笑顔に変わった
忍「……」
あたしはAの後ろにいるイナズマジャパンのみんなを見た
豪炎寺「……」
豪炎寺の目が合い、あたしは頷いた
忍「中に入るか。
なんか浦部って奴がお好み焼き焼いてるぞ」
壁山「ほんとっスか！？」
秋「いつの間に(笑」
お好み焼き焼いてるといっても、
まだ15時なんだよな……；
.
ｰAsideｰ
「「いっただっきまーす！！」」
食堂にみんなの元気な声が響き渡る
まだ15時という早い時間
おやつみたいなものだね！
リカ「ほんまにおめでとう！」
塔子「世界かぁ！すげえな！」
円堂「ありがとな！2人とも！」
A「お好み焼きってこんなに美味しんだね…」
お好み焼きの美味さに感激し、パクパクと食べ進める
リカ「え、あんたお好み焼き食べたことなかったんか！？」
「え、うん」と答えると、リカは深くため息をついた
でもすぐにいつものリカの顔に戻る
リカ「てことは、ウチのお好み焼きが初なんやな！
それはそれで嬉しいわ！」
A「そ、そか！
うん、でもすごい美味い〜」
「「………」」
お好み焼きの美味さに真剣になっていたから
この時みんなが複雑な表情であたしのことを見ていたなんて知らなかった
ﾋﾟﾛﾘﾝ♪
A「あ…」
……でもこれを我慢すればしばらくはやられなくていいんだし
A「ごめん、あたし帰るね！」
「「！…」」
そそくさと席を立つ
A「また明日ー！」
＿＿ｷｨ､ﾊﾞﾀﾝ!
あたしは少し早歩きで家に向かっていった
.
ｰ忍sideｰ
Aが食堂を出て行くと食堂には少し沈黙が流れる
リカ「どうしたん？そんな複雑そうな顔して」
円堂「ああ。そうか。リカたちは知らないんだよな」
リカ・塔子
「「？？？」」
円堂はあたしと目を合わせてくる
まあたぶん、言ってもいいか？いってことなんだろう
あたしは頷いた
円堂「実はな……」
.
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作者名：るぅ | 作成日時：2017年10月6日 21時
