No.123 名前呼び ページ28
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A「わぁぁ…美味しそう」
テーブルに並べれた、美味しそうな料理
豪炎寺母「ふっふっふっ♪
今日頑張っちゃった！」
健気に笑う豪炎寺くんのお母さんはすごく可愛い
そういえば、手料理なんていつぶりだろう
ほとんどコンビニで済ますようになってたからなぁ…
豪炎寺母「さぁ、召し上がれ！」
豪炎寺・A
「「いただきます！」」
あたしたちの様子を勝也さんは優しく見つめていた
A「んー！！すごい美味しい！！」
豪炎寺母「ほんとー？よかったぁ！」
ﾊﾟｧ、と明るく笑って、なんだか回りにはお花を咲かせているような雰囲気が醸し出される
A「豪炎寺k…」
くん、と言い掛けたら、勝也さんと豪炎寺くんのお母さんは「ん？」と反応した
A「あっ…
ご、ごめんなさい！修也くんの方…」
なんだか恥ずかしくなって顔を俯ける
豪炎寺母「あ、いーのよ！
私たちもついうっかり反応しちゃったし(笑」
勝也さんは、反応してしまったことが恥ずかしいのか「ｺﾞﾎﾝｺﾞﾎﾝ…」と咳き込みをしていた
豪炎寺母「…あ！そうだ！
Aちゃん、修也のこと名前で呼んだら？」
A「え？」
豪炎寺「母さん！？」
豪炎寺母「今みたいに間違えちゃうこともあるし…ね？ね？」
豪炎寺のお母さんはなんだか目をきらきら輝かせていて、断るに断れなくて「うん」と言ってしまった
まあ確かに間違えちゃうこともあるよね
家族の前だと尚更
あたしはすぐに納得して、口を開いた
A「修也くん！」
修也「…なんだ？」
おお！反応してくれた！！
それがなんだか、嬉しくて
A「修也くん！修也くん！」
と連呼してしまった
豪炎寺母「ﾌﾌﾌﾌ♪」
修也「母さん…；」
豪炎寺母「修也もAちゃんのこと名前呼びしたら？(ﾆﾔﾆﾔ」
修也「え」
A「あ、うん！呼んでほしい！！」
少したじろいでいる修也くんをよそに、あたしは修也くんの前でワクワクしながら名前を呼ばれるのを待っていた
修也「……A」
A「あはっ！なーに？修也！」
“くん”づけするのをやめて、呼び捨てで呼んだ
あたしと修也は顔を見合わせて少し笑った後、
また修也のお母さんが作ってくれたご飯に手を着けた
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作者名：るぅ | 作成日時：2017年10月6日 21時
