No.122 クラブチーム ページ27
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それからというもの、豪炎寺くんとは仲の良い友だちとなった
小学校も同じだったから嬉しかった
でも、小学2年生になるとお父さんとはほとんど関わらなくなっていた
でも特に不便とかは感じていなかった
ただ、家に帰っても誰もいない静かだから、
少し寂しかった、かな
朝起きたらテーブルにお金が置いてあって
それでいつも夜ご飯とか食べてた
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その日は豪炎寺くんのクラブチームの試合だった
あたしと豪炎寺くんの家族とで観に行った
豪炎寺母「いつも観に来てくれてありがとね！Aちゃん」
A「いいえ！試合観るの楽しいし！」
豪炎寺くんの活躍も観れるんだもん
勝也「そんなに興奮するなよ？」
豪炎寺母「わかってるわよ！」
わかってる、と言いつつも若干興奮してる気がする；
豪炎寺くんのお母さんは体が弱いから、
興奮したりするのも悪いらしい
A「はじまるよ！！」
あたしの声と同時に、試合開始のホイッスルが鳴った
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豪炎寺母「いいわよ修也ー！！」
A「頑張れー！！！」
ﾀﾞｯとボールをキープしながら前線へ上がっていく豪炎寺くんはとてもすごかった
＿＿ｻﾞﾝ!!ﾋﾟﾋﾟｨｰｰ!!
A「やったぁ！！」
豪炎寺くんが、先制点を決めた
「おお、あの子やるなぁ」
「すごいシュートだったな」
ギャラリーから豪炎寺くんのことを言っている声を聞いて、あたしまで嬉しくなる
勝也「修也には、サッカーの才能があるな」
豪炎寺母「ふふっ、そうね！」
A「……」
いいな。豪炎寺くん
こんな風に想われているんだ
なんとなく、うらやましかった
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そして試合が終わり、あたしはすぐに豪炎寺くんのところへ向かった
A「豪炎寺くん！お疲れ様！」
豪炎寺「ありがとな」
豪炎寺くんの額にはキラキラと汗が輝いていた
A「いいなー。あたしも試合してみたい」
勝也「Aちゃんもお父さんに頼んでみたらどうだ？」
A「んー…でもお父さんあんまり家にいることなくて」
豪炎寺母「そうなの？」
「うん」と頷くと、2人は顔を見合わせて「今日は家でご飯食べましょ！」と誘ってくれた
あたしは迷いなんてなくてすぐに「うん！！」と元気よく返事をした
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作者名：るぅ | 作成日時：2017年10月6日 21時
