男嫌いがFFIに出るそうです【３】 (ページ13)

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No.108　痣ページ13

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ｰ豪炎寺sideｰ

Aの謝る声のする方へ俺たちは駆け出した

そこには、
右手を抑えながら倒れているAと
今にも殴りかかりそうなAの父親がいた

Aの体には痣があった

顔は髪の毛に隠れていて見えない

A父「なんだ！！お前たちは！！？」

Aの父親は叫びながらも少し焦りが混じっているような怒鳴り声を上げた

そして、入り口の前に立ちふさがる

豪炎寺「…お前こそ、なにやってるんだ……っ！！」

俺は思い切り睨みつけた

怒りに満ち溢れていて、拳には自分でも信じられないほど力が入っていた

A「豪炎寺くん…忍…」

目線を下に下ろすと、俺たちを見上げているAがいた

さっきは髪の毛に隠れていて分からなかったが
左頬はひどく腫れていて、額からは血が出ていた

その姿を見て、俺は胸が締め付けられた

こんなひどい姿になるまで耐えていたのか……

忍「A！！大丈夫か！？」

A父「Aなら大丈夫だ」

小鳥遊に返事をしたのは父親だった

どう考えてもAはとても大丈夫な状態じゃない

どんな思考をしているんだ

忍「あんたには聞いてない」

小鳥遊はｷｯと睨みつけ、父親の横を通り、
Aの元へ行き優しくAの体を支えた

A「…忍……」

A父「帰ってくれないか」

豪炎寺「帰れません」

「なぜだ？」と返すAの父親にこう返した

豪炎寺「あなたが、娘を物置に閉じ込めたり、

今このように暴力を振るっているからです」

俺の言葉が気に障ったのか、プルプルと拳を震わしていた

A父「親の苦労も知らないガキが、
いっちょ前の口を聞くんじゃねえ！！！」

豪炎寺「！！」

Aの父親の手が俺の頬へと飛ぶ

俺は危機一髪のところで避ける

A「やめてっ！！！」

また殴りかかってくるところをAは父親の背中から腕を回し、Aの父親の動きを止める

豪炎寺「Aっ！」

A父「どけ！！A！！！

親の言うことが聞けないのかっ！！？」

A「～～～っ！！！」

振り払われようとしても、断じて離そうとしないA

その時

「…なに、してるんだよ……」

「「！！」」

みんなはﾊﾞｯと玄関を見る

そこには＿＿＿＿＿＿

A「木暮くん…！？」

木暮がいた

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