No.106 強行突破…？ ページ11
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ｰ忍sideｰ
忍「ここだ。Aの家は」
Aの家の前に着く
……さて、どうする？
鬼瓦刑事たちはすぐには来れないらしいし
豪炎寺「どうする？小鳥遊」
綱海「んなもん強行突破だ！！」
忍「…強行突破、か……」
「「…………」」
うーん、と唸りながらみんなは考える
くっそ、なんで鬼瓦刑事たちすぐ来れないんだよ……
リカ「やっぱ、強行突破や！！！」
浦部がズンズンAの家の扉に手をかける
壁山「開いてるんスか？」
リカ「！……開いとる…」
ほんの隙間だけ開けたあと、すぐに扉をバタンと閉めた浦部
塔子「何で閉めたんだよ」
リカ「ぇえ！？
いやなんか…怖いやん！！？」
塔子「強行突破って言ってたくせに…」
「「…………；」」
ま、鍵開いてるなら話が早い
インターホンおして、変に居留守とか使われなくなったし
鍵開いてるなら、強行突破(？)できる…
＿＿ｺﾞﾝ!!!
豪炎寺「今、なんか音しなかったか」
忍「あたしも聞こえた」
ｺﾞﾝ､という鈍い音
嫌な汗があたしの頬を伝った
忍「みんなはここにいて」
そう言い、あたしはAの家のドアに手をかけた
豪炎寺「俺も行く」
忍「…わかった」
土方「2人だけで大丈夫か？」
忍「平気だ。
もしAの父親が出て来たときは逃げられないようにしといてくれないか」
土方「おう。わかったぜ」
忍「ありがとう」
木暮「……」
豪炎寺と目を合わせ、あたしは静かにドアを開けた
こっそり中に入り、静かに父親にバレないようにドアを閉める
「ごめんなさいっ……ごめ、んなさい…」
豪炎寺・忍
「「！！」」
Aの弱々しい声が聞こえる
あたしたちはもうバレるとか気にせずに
Aの声のする方へ駆け出した
.
ｰAsideｰ
ｺﾞﾝ､ｺﾞﾝ､ｺﾞﾝ!とあたしの髪の毛を掴み、壁に何度も顔を叩きつけられる
ｷﾞｭｯと目を力強く瞑った
額から出てきた物が頬を伝る
……昔の傷口が開いちゃったのかな
父「……」
なんだろう。今日のお父さんは何かが違う
まるで本気であたしを殺しにいくかのような
そんな感じがする
お父さんを細めた目で見つめると、
さっきの表情とはまるで違くて、冷たく、
本当に氷のように冷たい表情をしていた
何度も顔を叩きつけられているからか、
なんだか意識がボーッとしてくる
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作者名：るぅ | 作成日時：2017年10月6日 21時
