No.87 父親の表情 ページ40
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ﾁｪ「ならく落とし！」
土方・鬼道
「「うああっ！！」」
チャンスゥの必殺技でぶつかり合う2人
鬼道「っ大丈夫か、土方」
土方「捻っちまった…へへ」
鬼道「…………すまん、チャンスゥの動きを読み切れなかった」
A「……？」
なんだ、今の妙な間は…
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監督が交代の指示を出し、栗松くんが投入された
ｱﾌﾛﾃﾞｨ「進化しているのは…君たちだけじゃない」
そう言うとアフロディくんは高く飛び上がった
ｱﾌﾛﾃﾞｨ「ゴッドブレイクｯｯ！！！」
円堂「！立向居！！」
立向居「ムゲン・ザ・ハンドG5！！
…ぐっ……ぅあああっ！！」
＿＿ｻﾞﾝｯ!ﾋﾟﾋﾟｨｨｰｰｰ!!
木暮「なんだよあれ…
ゴッドノウズの威力の何倍もあるじゃん…！」
そして同時に鳴り響く前半終了のホイッスル
試合は2-1で折り返すことになった
.
ﾁｪ「気に入りましたよ、イナズマジャパン」
ベンチへ向かうあたしに、チャンスゥが声を掛けてくる
ﾁｪ「特に貴方
立花Aさん…実に興味深い」
A「……はぁ…」
ﾁｪ「ですが……」
A「？」
少しの間を置いて、静かに言った
ﾁｪ「貴方はまだ、キャプテン代理としての意識が低すぎます」
A「！？
どういう意味ですか？」
チャンスゥは意味不に笑い、背を向ける
ﾁｪ「チームを支え切れていない…ということです」
A「！！！」
チームを、イナズマジャパンを
支え切れて…ない…
A「……」
.
ースタジアム・廊下ー
A「あ、勝也さん！！」
廊下を突き進むと
試合を中継するモニターの前に勝也さんはいた
A「来てくれたんですね！
ありがとうございます！！」
勝也「…時間が空いたからな」
でも、どうしてこんなところで…？
A「勝也さん、せっかくスタジアムで生で観れるのに、モニターで観るなんて…」
勝也「私はこの方が性に合っている」
A「でも、豪炎寺くんはきっと生で観てほしいって思ってますよ！」
勝也「私がいるせいで気が散ってもか？」
A「！？」
勝也「はぁ。いいんだ、これで」
やっぱり、勝也さんは豪炎寺くんのことを思っているんだ。
豪炎寺くんの気が散らないように、ここで隠れて見守るなんて…
勝也さんの横顔を見つめる
その顔は、医者の表情ではなく、1人の父親の表情だった
＿＿うらやましいな
なんて心の中で思ったことはあたしだけの秘密
.
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作者名：るぅ | 作成日時：2017年9月26日 23時
