男嫌いがFFIに出るそうです【２】 (ページ16)

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No.63　変わり果てた姿ページ16

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忍「なんかようか？」

豪炎寺「…Aの家って知っているか？」

忍「ちょうど行くところだ。
一緒に行くか」

そう言うと、豪炎寺は頷いてあたしの隣を歩く

忍「練習中じゃないのか？」

豪炎寺「そうだが…Aのことが気になってな」

忍「そうなのか…

なんで土曜日になるとあいつは帰るのか、
が気になるのか？」

豪炎寺「！…お前もか」

豪炎寺もだったのか

まあみんな思ってるよな

忍「ああ。

…Aにはなにかある。

これが分かれば、Aが男嫌いな理由も分かる気がするんだ」

Aはよく、傷を作ってくる理由も

学校が始まって、3日間は必ずジャージを着る理由も

分かる気がするんだ

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しばらく歩いてAの家の前に着く

Aの家は、普通の一軒家

何で家を知ってるかって？

Aと遊んだ帰りにちょうど知っただけだ

インターホンを押す

でも、返答はない

忍「……」

ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬと、玄関のドアノブをひねるが鍵がかかっていて開かない

豪炎寺「いない…のか」

忍「そうみたいだな」

家の窓を見ると、電気はついていなかった

部屋の中の様子を見たくても、カーテンが閉じてあって見れなかった

「おい、これ」と豪炎寺が目線を下にさげて、
土の上を指さしていた

なんだ？と思い、豪炎寺の隣に立つ

忍「！」

なにかを引きずったような跡があった

その跡の先には物置があった

あたしと豪炎寺は顔を見合わせ、物置に向かう

…なんだか、嫌な予感しかしない

ﾄﾞｸﾝ､ﾄﾞｸﾝ､と心臓が嫌な音を立てる

物置の前に立つ、あたしと豪炎寺はまた顔を見合わせた

無言のアイコンタクトというのだろうか

あたしは『開けるぞ』と目で伝えた

それが伝わったのか、豪炎寺は頷く

あたしは物置の扉に手をかける

＿＿＿ｶﾞﾗｯ

豪炎寺・忍
　「「！！」」

扉を開けたすぐそこには…

豪炎寺・忍
　「「Aっ！！！？」」

変わり果てた、Aの姿があった＿＿＿＿

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